ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

石油外交、またこのテータラク

昨夜、NHKの番組で、イラクの油田の一つの掘削権獲得に向けて、日本が官民共同で悪戦苦闘する様子が紹介されていた。図らずもこの番組は、日本人が余りにナイーブで、国際舞台でいかに交渉下手かを如実に物語る結果となってしまった。

以前から再三指摘されていて、また自らも認めているだろうが、言葉だけの問題ではなく、これはもう国民性と言ってもいいほどの、言わば日本人のDNAに根差すものかも知れない。これから限られた世界中のあらゆる資源の争奪戦になるのに、中国のアフリカ進出などに比べて圧倒的に出遅れた上に、交渉下手ときては、もはや救い難い。

交渉相手のイラク石油相が、わざわざ日本から出向いた経産省の担当課長に向かって、交渉が完全に白紙撤回されたことを告げた上で言った言葉が印象的だ。「日本はもっと他国の動きの情報も取った上での交渉術を学ぶべきだ。」これには担当課長も首をうなだれるしかなかった。