ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

アルザスへ(4)

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ストラスブール近郊に住む中高時代の友人の案内で市電・バスを乗り継いでドイツ側にあるKEHLという町を訪問。これが国境のライン河にかかる歩道橋。EUになって、勿論国境がなくなったので、ドイツ側に来たという印象はほとんどない。唯一の違いは通りの標識がドイツ語だけになったくらいで、この辺りでは聞こえる言語もフランス語が多い。まさにEUは一つであることを身近に体験した。
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この辺がライン河のほぼ中央付近。昔の国境線である。嘗てのライン河はこのあたりで大きく蛇行していて、氾濫を繰り返したらしい。その後の大掛かりな治水事業で現在の姿に。蛇行したところは、ところどころ池になって昔の姿を垣間見せている。
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彼の住む町はストラスブールから市電ないしバスで30分のところ。嫁さんの実家が農業を営んでいたとかで、広大な土地には野菜や果物が豊富に育っていて、ほぼ自給自足が可能。お昼時で、自家製の野菜をふんだんに使った料理でもてなしてもらった。
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再びストラスブール市内へ戻り、市の中央、大聖堂にほど近いグーテンベルク広場へ。羅針盤、火薬と共に世界三大発明とされる活版印刷器を発明したグーテンベルクはドイツのマインツの人だが、一時期マインツを逃れて、この町に10年ぐらい住んだことがある。彼がどの時代に活版印刷術を開発したのか、依然論争があるそうだが、この町の人はここで偉業が成ったと信じて疑わないようだ。
f:id:niba-036:20100913171940j:image:left仏独間を3,4度も行ったり来たりした街らしく、道路標識は仏独2段書きというより、それぞれ個別にプレートが掲げてあるのが面白い。