ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「奥様女中」+「ジャンニ・スキッキ」@六行会ホール

f:id:grappatei:20101011205429j:image:left昨年もこの時期に同じ主催者の公演]で同じ演目をこのホールで見た。その時は村上敏明君のリヌッチョがお目当て。で、今回はネッラ役の江口二美さん。同姓の江口浩平君は前回も同じ役で出演していたと思う。

ジャンニ役の小林大祐君、今年2月初旬芸大での東京芸術大学大学院音楽研究科(修士課程)学位審査会公開演奏会では「シモン・ボッカネーグラ」のタイトルロールをやって、すぐプロで活躍できると感じたが、やはりあの時の感想は間違ってなかった。

お隣の○びちゃんが、とにかくケラケラよくお笑いになるので、ついついつられてこっちも我ながらよく笑った。同じ今井伸昭氏の演出なのに、去年はこれほど笑い転げた記憶がない。出演者の演技力の違いかな。

前から3列目のほぼ中央だから、出演者にも笑い声はよく聞こえたと思う。今日は、ブラーヴォはごく控えめに。他に誰もいないので、さすがに一人で叫ぶのは恥ずかしい。

奥様女中」もそうだが、こういう演目は歌や伴奏のよしあし以上に演出が大きくものを言うから、演出家の責任重大である。その点で、この公演は大成功だったと思う。

徹頭徹尾ドタバタ劇でありながら、突然1曲だけあのような可憐なアリアが組み込まれているところに、この演目の特異性があるのだろう。

主催者ミラマーレ・オペラである芸術監督松山郁雄氏、例によって両方の演目にほとんど歌なしセリフなしだが、重要な役回りで登場し、散々笑いを取っていた。そこにいるだけで笑いが起こるような方であり、このグループの活躍は氏の人間性に負うところが大きいような気がする。

蛇足ながら、今日いただいたプログラムはえらく立派なもので、ただで貰うのは気が引けるほど。出演者一人ずつの全身写真がカラー掲載されているプログラムも極めて珍しい。

ロビーに以下の練習風景の写真が掲示されていたので、その一部を拝借。
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