ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「ローマの松」を堪能

音大シリーズのうち、東邦大昭和音大の組み合わせをミューザで聞いた。アマチュア楽団を聴く機会は多いが、音大ともなると、これから専門家になろうという集団だから、ほぼプロ並みの腕を発揮するから、聴きごたえは十分。

東邦大(末廣誠指揮)による「英雄」も素晴らしかったが、昭和音大(マッシミリアーノ・マセッチ指揮)のメンデルスゾーンのシンフォニー40番「イタリア」レスピーギの「ローマの松」も凄かった。

「ローマ」は、冒頭「ヴィッラ・ボルゲーゼ」はきらびやかで派手、一転「カタコンベ」では、静かな演奏、「ジャニーコロ」では、ピアノ、チェレスタなどが登場し、その後、クラリネット、舞台脇のトランペット、ファゴットバスクラリネット、チェロなどが順に華麗なソロを展開、鳥のさえずりとにぎやか。最後の「アッピア街道の松」では、コールアングレが「春の祭典」に似たメロディーを奏で、ホルンのクレシェンドがあって、更に舞台上方のパイプオルガン、その手前に配置された金管などが、総出で吹きまくり圧巻のエンディングだ。こういう立体的な配置による演奏はどうしても生演奏でないと。

それにしても、どちらも男子が1,2割しかいないのには驚くより寂しい感じだ。今の女子はチューバでも吹いちゃうというぐらいの猛者はいくらでも。

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