130513 原題も IRON MAN 3 133分 米 [監][脚]シェーン・ブラックになり、代わって、前作まで監督を努めたジョン・ファヴローが製作総指揮及び出演。
人気アメコミ・シリーズ第3弾
ますますヴァージョンアップするCGを駆使し、3Dで、更に今回はIMAX方式で見たから、迫力たるや、なんとも凄まじい。とりわけマリブーのトニー・スターク(ロバート・ダウニー、Jr.)の要塞式住居が敵の攻撃で海へと崩れ落ちるシーン、更に終盤、恋人役のペッパー(グゥイネス・パルトロウ)救出作戦と敵撃滅作戦で、無数のアイアンマンが飛来集結し、最後は花火となって自爆するあたりは、大人も子供も理屈抜きで楽しめる。が、後にはな~んにも残らない。毎回、その気分を味わう。だから、いい加減にやめればいいのだが、また性懲りもなく見てしまう。そういうところ、あるね、この種の作品は。
「アヴェンジャーズ」での活躍の後、しばらくスランプ状態。やっと少しばかりやる気が出たトニー・スタークが、アイアンマンの改良型を何種類か試作。遠隔操作で、各パーツが瞬時にどこからともなく飛来し、瞬く間にスタークに装着されていくアイディアはユニークで面白い。
敵であるマンダリン(こんな役に名優ベン・キングスレー)と称する中東人、明らかにオサマ・ビンラーデンを模した姿で登場するが、これは単なる傀儡で、裏でキリアン(ガイ・ピアース)が糸を引いている。この一味は身体が数千度の高温になるという特殊な技を身につけ、それが最大の武器に。ところが、衣服は燃えないという、この不自然さ。
アイアンマン、トニー・スターク、今回はしばしばスーツを脱いで生身で戦うシーンを増やしているが、これは目新しさと言ってもまったくインパクトはない。
一段落して、散々ハルク(マーク・ラファロ、クレジットなし)にこぼすシーンがエンド・クレジットの最後に用意されているから、さっさと席を立たないことだ。聞き役のハルクがほとんど聞いていないで居眠りをしていたという落ち。
#34 画像はIMdbとALLCINEMA on line