101018 渋谷東急
原題：THE EXPENDABLES（消耗品、使い捨て）103分[監][脚][出]シルベスター・スタローン[出]ジェイソン・ステイサム、ミッキー・ローク、ジェット・リー、ドルフ・ラングレン（シュワちゃんとブルース・ウィリスは友情出演か、クレジットに名前なし。登場時間３分の端役）
これはまさしくスタローンの、スタローンによる、スタローンのための作品。これだけの顔ぶれを集結できる力は認めざるを得ない。
これもまたCIA絡みのお話だが、ストーリーは単純明快。南米の架空の島、ヴィレーナ島の軍事独裁政権転覆の命を受けた傭兵軍団が、下見で実情を把握。実は裏でCIA暗躍を知り、一旦は実行を放棄するが、島で住民の立場で一人頑張る将軍の娘（無名の女優ながらよく健闘）を救出すべく、再び小型機で島の軍組織を急襲、更に緻密な計画に基づく地上戦で一味を壊滅させるというもの。
なにせ登場する顔ぶれがとにかく凄いの一言だから、後半の戦闘シーンの描き方がハンパじゃない。ド派手な爆破シーンと耳をつんざく特殊殺戮兵器の連射など見せ場タップリ。スタローンの映画だから、当然彼は出ずっぱり。↓の映像でもよく分かるが、老いを隠せない表情ながら、この筋骨隆々ぶりをとくと。上背がせいぜい日本人並みでも、銀幕ではそう見せないのは鋼のように鍛え抜かれた肉体と小顔ゆえだろう。
次いでいい役を取ったのがステイサム。こじんまりとした身体にいかついご面相。徹底して無駄のない動きが見事だ。↓のシーンはスタントなしで、自身が小型機前方の機銃座に身体を晒して撮影。危険極まりない。
他方、嘗ての美男子、ロークも最近は「レスラー」「アイアンマン２」以来、こんな役ばかりで、すっかり定着してしまった。顔を変えてしまったから、もう昔のような役は出来ないのは分かるが、チト寂しい気も。「ロッキー４」で死闘を演じたラングレンも年を取った。それでも、俳優の前は格闘家だったから、まだまだ格闘シーンは見せてくれる。十二分に堪能できる男性用作品。
ところで、エンドロールに突然日本語の歌が流されて「アレレ！」と思ったら、これがなんと長淵 剛。いかなる事情でこうなったかは分からねど、聊か違和感あり。
#50（画像はALLCINEMA on lineから）
