ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

川崎市民交響楽祭2013@ミューザ川崎

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川崎と言うと、JR駅周辺だけをイメージする人が多いが、内陸に向かって奥行きが深く、人口も間もなく150万に迫る勢い。従って、川崎市アマチュア・オーケストラ連盟も、一番古い川崎市民交響楽団を始め、麻生フィルハーモニー、宮前フィルハーモニー、高津市民オーケストラの4団体が含まれる。

今日の演目は、結構渋い構成である。後藤正孝ラフマニノフ2番は、華麗なテクニックを存分に発揮、珍しくアンコールまでサービス。リストの「愛の夢」がまた流麗そのもので、しびれた聴衆、多かったろう。

プロコフィエフの「ロミオとジュリエット」は初めて聴いたが、元々バレエ音楽として作曲したのが、余りにも込み入っていて踊れないということに。仕方なく、組曲に変更したとの逸話が残る。それだけに、場面が目に浮かぶような曲の連続で、なかなか面白く聴けた。

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今日の席は、予約が出遅れたため、こんな位置。従って普段聴けないような響きが却って面白かった。「ヘーッ、こんなところで、ホルンが鳴ってたんだ!」という具合でね。手前の打楽器、なかでもティンパニーの演奏風景が実に楽しかった。ただ、ピアニストの表情や姿は見えるが、手が死角になるのは、まぁ仕方ない。

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⬆前にも触れたが天井部分が、以前のいかにも吊り天井という風情がなくなったのは、チト寂しい。

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入口付近のモニュメント、アート・ブロガー、中村剛氏の最近の記事を見て初めて鴻池朋子さんというアーティストの作品と知った。子供の絶好の遊び場に。

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年中、若手ミュージシャンが生演奏している場所。背景は1914年に出来た国鉄駅の一部で、関東大震災にも耐えたと英語表記がある。

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