130801 ミューザ川崎のサマーフェスタ、第2弾で聴いたのは久しぶりのマーラー。神奈川フィルによる名演を、P席でたっぷり楽しんだ。演目は1曲のみ。でも、充実の73分だった。
管弦楽の場合はしばしばP席で聴くが、視覚的にこれほど面白い場所はない。もちろん、手前に打楽器や金管が来ることになるから、聴覚的には邪道だろうが、何よりマエストロの表情や一挙手一投足が見られるのが面白いのだ。
しかし、P席2列目だったので、打楽器奏者が余程身を乗り出さないと見られなかったのが残念だった。普段は、奏者たちがもう少しゆったり目に陣取るから、打楽器は手前にしっかり見られるのだが、マラ1は奏者の数が多く、舞台上は超満員。それで打楽器の位置も目一杯壁際だったようだ。
金管は、ホルン8管、トランペット5管という凄さ。弦でもコンバスは8本だからね、多分70人近くが乗っていたように感じた。
作曲者の指示なのだろうが、途中、2度ほど木管の中で、オーボエとクラリネットが楽器を聴衆側へ思いっきり上へ上げて演奏、ついでにホルンも同じようなポーズで演奏していたが、これは何を狙ったのだろうか。音響的には何も変わらないと思うのだが。
それと、一番近くに見える5人のトランペッターのうち、後ろから見て右端の奏者、明らかに楽譜が他と違っていて、しかもずーっとスタンバイ状態。いつになったら吹くのか興味津々で、ついに最終場面。
やおらホルン奏者たちと一緒に立ち上がるとやっと出番が。この部分だけ、それも1分もない演奏のために70分もスタンバるとは、ちょっと気の毒に思えたが。そういうもんじゃないのかねぇ。
終演後、ソロ演奏をしたチェリストと、トランペッターに、2度も立ち上がらせて喝采を浴びさせていた。いやぁ、いい演奏でした。
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