ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「ムード・インディゴ うたかたの日々」

140302  原題:L’ecume des Jours(直訳すれば日々の泡つまり「うたかたの日々」)

最近、これほど何度も睡魔に襲われた作品も珍しい。もともとリベラーチェの方を見る予定で、たまたま2本立ての組み合わせで見ることにした作品だから、つまらなくても文句は言えない。しかも運悪く、こういう時に限ってディレクターズ・カットと来ているから、まぁ長いこと!

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ミッシェル・ゴンドリー監督の「エターナル・サンシャイン」(ケイト・ウィンスレットジム・キャリー主演で、記憶を消す恋人同士の話)は見ているので、そこそこ面白いかと思っていたが、甘かった。これは原作を読んだ人には面白いのかも。愚亭なら原作も読む気にならなかっただろうけど。

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1950年頃のパリを舞台に展開するラブストーリーをいかにもレトロで時にアニメ風なタッチで描いたファンタジー作品。どうも駄目だね、この手の作品は、感情移入は無理。ほとんど冒頭1/3ぐらいで、諦めた。同じような時代設定で、同じくロマン・デュリスが主演した「タイピスト」(2012)は面白かったんですがねぇ。

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現在35歳のオドレー・トトゥーさんも「アメリー」の時ほどのキレもないしね。そりゃあれから10年以上だから、無理もないか。ヒット作「最強の二人」のオマール・シーはなかなかよかった。

 

全体的な味付けは、マチュー・アマルリックとイランの名歌ゴルシフテ・ファラファニが出演したハチャメチャなファンタジー作品、マルジャン・サトラピ監督の「チキンとプラム」(2012)を思わせる。

 

なお、このゴンドリー監督、個人的によほどデューク・エリントンが好きだそうで、冒頭の流れ作業でタイプを打つシーンから「A列車で行こう」が流れたり、タイトルのムード・インディゴも彼の作品から取ったということ。

 

まぁ、正直、時間の無駄だったなぁ。

 

#18 画像はALLCINEMA on lineから