140302 原題:L’ecume des Jours(直訳すれば日々の泡➡つまり「うたかたの日々」)
最近、これほど何度も睡魔に襲われた作品も珍しい。もともとリベラーチェの方を見る予定で、たまたま2本立ての組み合わせで見ることにした作品だから、つまらなくても文句は言えない。しかも運悪く、こういう時に限ってディレクターズ・カットと来ているから、まぁ長いこと!
ミッシェル・ゴンドリー監督の「エターナル・サンシャイン」(ケイト・ウィンスレットとジム・キャリー主演で、記憶を消す恋人同士の話)は見ているので、そこそこ面白いかと思っていたが、甘かった。これは原作を読んだ人には面白いのかも。愚亭なら原作も読む気にならなかっただろうけど。
1950年頃のパリを舞台に展開するラブストーリーをいかにもレトロで時にアニメ風なタッチで描いたファンタジー作品。どうも駄目だね、この手の作品は、感情移入は無理。ほとんど冒頭1/3ぐらいで、諦めた。同じような時代設定で、同じくロマン・デュリスが主演した「タイピスト!」(2012)は面白かったんですがねぇ。
現在35歳のオドレー・トトゥーさんも「アメリー」の時ほどのキレもないしね。そりゃあれから10年以上だから、無理もないか。ヒット作「最強の二人」のオマール・シーはなかなかよかった。
全体的な味付けは、マチュー・アマルリックとイランの名歌ゴルシフテ・ファラファニが出演したハチャメチャなファンタジー作品、マルジャン・サトラピ監督の「チキンとプラム」(2012)を思わせる。
なお、このゴンドリー監督、個人的によほどデューク・エリントンが好きだそうで、冒頭の流れ作業でタイプを打つシーンから「A列車で行こう」が流れたり、タイトルのムード・インディゴも彼の作品から取ったということ。
まぁ、正直、時間の無駄だったなぁ。
#18 画像はALLCINEMA on lineから