140517
川崎市民オペラが主催する、まさに手作り感満載のオペラ公演。応援する青栁素晴さんがドン・ホセ役、そして羽山弘子さんがミカエラ役で出演することもあり、溝ノ口まで繰り出した。
地元川崎市民合唱団始め、児童合唱団、同じく地元の洗足学園音大の主催・協力・後援によるもので、もちろん使えるお金は限られているから、舞台の随所に苦心の跡がに見られた。
青栁さんと羽山さんは図抜けた存在なのだが、それだけに他のキャストとのバランスがいささか不安材料だったが、まずまず心配されるような破綻もなく、終わってみれば、皆さん大熱演で、満足の行く公演だった。演奏者も、やはり尻上がりにバシッと声が出るようになるし、聞く側も慣れて来て、どんどん引き込まれるところが妙味でもある。
ただ、本公演は日本語版で、聞いている方もかなりの違和感から抜け出せない。せめてアリアだけでも原語で出来なかったかと思うが、そうなれば、その部分だけ字幕を用意する必要があり、予算の関係で無理だろう。日本語だからみな分かるかと言うとさにあらず。とりわけ重唱、合唱では言葉は聞き取りづらい。日本語上演でも字幕があればありがたいのだが、無い物ねだりか。
８時頃終演で、青栁さんと二美夫人のファンが、行きつけの居酒屋がたまたま近かったこともあって、みなで繰り出し、店を貸し切りにして夜中まで大いに盛り上がった。遅れてカルメンやレメンダードも参戦、賑やかなこと、この上なし。年寄りのくせについつい長居をしてしまい、気付けば終電にギリギリ間に合うタイミング。一人お先に失礼した。（途中駅で、中高時代のクラスメートのK藤にバッタリ）
後で聞いたら、ドンホセと二美夫人を含む最後の組は、何と明け方２時半まで飲んでいたと言うから、恐るべし。
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