240114 午前中の合唱練習を少し早めに抜け出して、セシオン杉並へ。
応援しているテノールの青栁素晴さんや田島秀美さんが出演するとあって、駆けつけました。青栁さんのアイゼンシュタインは数回はすでに見ていると思います。まあ、当たり役の一つと言えるかもしれません。
このOpe'lataシリーズは過去何度か見ています。主催者の意向で日本語上演に徹しています。そして、チラシにもあるようにファスト・オペラとも銘打っています。Firstではなく、Fastの方で、手軽に、簡単に楽しめるオペラ、という意味合いでそのように勝手に呼称しているのだと、冒頭に説明がありました。
スタッフもキャストも限られた陣容でオペラを公演するわけですから、何か工夫がないと実現は難しいのは事実でしょう。そこで、この舞台も工夫があります。かなり端折っているので、その隙間を埋めるために、ナレーションが入ります。台本がよくできているので、客席での理解は得られますね。
そして、前述のように日本語上演ですから、字幕不要です。そして、伴奏はピアノ1台のみ。合唱指導で昔お世話になった経種美和子さんがお一人で頑張りました。
チラシに演出家の名前がありません。ということは、出演者同士でアイディアを出し合ったのでしょうか。それと背景に投影する映像がよくできています。こういう技術はどんどん向上しています。舞台上は椅子とかベンチがポツンと置いてあるだけで、あとは出演者の演技で補完するという寸法!
さて、青栁さん、今回も随分笑わせてくれました。みかけはオペラ歌手というよりお笑い芸人という風情ですから、こうした役柄はまさにお手のものという次第。
それにしてもヨハン・シュトラウス2世ですから、随所に誰もが口ずさみたくなるような軽快なメロディーがふんだんに!
私事ながら、何年か前に大田区主催のこうもり短縮版に合唱団員で出るチャンスがあったので、懐かしくその時の公演を思い出しながら、たっぷりと楽しめた正味90分でした。主役でない方々も何役かかけもちしたりと、よく頑張られていました。ご苦労様でした。
この場面でナレーションが「さ、撮影タイムです!」と告げてくれたので、心置きなく撮影しましたとも!そして、SNSなどにどんどんアップしてください!と。最近、こうした傾向になっているのは、実にありがたいことです。