150526 午後から俄然暑くなってきたので、恵比寿駅から初めてバスを利用した。
上村松園の作品を中心に同時代活躍した女流画家たちを一堂に集めた、割に珍しい展覧会。何人かの作品を見ても、やはり松園の作品が際立っていた印象派拭えない。画面全体から匂い立つような香気を感じてしまう。気品と精緻な筆さばきは、やはり抜きん出ている。
これらの作品群で、やや異色なのが、ラグーサ玉の油絵「蘭図」
この人の旦那は、明治政府に請われて来日、工部美術学校で彫刻を指導したヴィンチェンツォ・ラグーサ。その時の弟子の一人が、後に妻となる清原 玉。彼女は帰国するヴィンチェンツォと一緒に、彼の故郷パレルモへ。ヴィンチェンツォの死後、日本へ帰国している。当時としては珍しい女流油絵画家。右下のサインが一風変わっている。