160429 昭和の日の今日は、行事予定がぎっしり。えらく長い一日になった。まずは今日が初日のイタリア映画祭へ。今年もこの季節になったのだ。オープニングはこの作品。#32
開映前に監督のラウラ・ビスプリが挨拶。
えらく若い女流監督で、ちょっとした驚き。結構重々しいテーマを扱っているだけに、オープニング作品に持ってくるのには違和感がある。主演のアルバ・ロルヴァケールは熱演だった。難しい役どころで、しかも会話のほとんどがアルバニア語だもの。終映後も質疑応答の時間を取っていたのだが、次の予定があるので、そそくさと会場(有楽町朝日ホール)を後にした。
昼飯代わりに、ファミマでスナックを買い、食べながら、蒲田へ移動。
何度もこのアマチュア管弦楽団を聞きに来ているが、今回は祝日でしかも無料とあって、ほぼ満席状態。開演2分前に会場到着だったが、ギリギリ、なんとかいい席を確保できた。2演目とも大好きだだから、外せないコンサートとしてマークしていた。とりわけ清水将仁によるラフマニノフには陶酔。演奏後、アンコールとして同じ作曲家のエレジーOp3-1をサービスしてくれた。
チャイコフスキーの第5シンフォニーは全楽章ともしびれるのだが、管のソロが何か所か聞かせどころがある。特にホルンはかなり難しいパートを演奏するので、相当緊張したようで、やはり惜しいかな、少し外したのが残念至極。クラリネットの演奏はプロ級で、安心して聞けた。
その後、都心にとって返し、昔の職場仲間たちが開いた個展へ。二人の頭文字をとってTK2展と洒落た名前が付いている。その前に、少し時間があったので、新橋からぶらぶら銀座方面へ。相変わらず、中国からの観光客が大きなスーツケースを手に、そこらじゅうにたむろしている。彼らがこの界隈で群がるのがラオックス銀座店。そのすぐそばにスウォッチのショップがある。ベルトを交換しようと立ち寄ってみた。地上階から専用の丸いエレベーターで一つ降りるのだが、中がこんな風に。
その後も銀座裏の小道を歩くと色々新しい発見があって、実に面白い。
失礼ながら、昭和レトロ満載で、今にも崩れそうな飲食街が四丁目に。
この牡蠣専門店、そこそこ手頃なお値段で、今度ぜひ来てみよう。その後、金春通りにある会場へ。
すでに今日の鑑賞者は勢ぞろい。
ストックホルムのショーウィンドウ。ガラスの中と映り込む景色が不思議な立体感を醸し出す。
同様な効果。こちらはミュンヘンの街角で。
これが最新作(メコン河)とK画伯。見るたびに腕を上げている。
一方、T画伯の方は、ジョアン・ミロ、モンドリアン、パウル・クレーがお好き(着ているジャケットもそれを感じさせるが)と言うだけあって、作品にはそうした雰囲気が見て取れる。自由に、好きな紫をベースにあれこれ色彩を盛り込み、構図を楽しむようだ。
その後、会場を近くのイタリアン、RISTORANTE IL PONENTINOへ移して、2時間ほど談論風発、誠に愉快な一日だった。
ちなみにPONENTINOは、ローマに吹く一種の季節風で、西風のこと。