170220 昨年末、とんだハプニングのあった杉並公会堂の第九で共演(?)したメゾソプラノの星 由佳子が新橋のアルテリーベでデビューするというので、本降りの中、出かけた。
何しろこの美貌と170cmを超える日本人離れした体型だから、人気が出ないはずがない。この日も、六時半頃に会場に着いたら、すでに満席状態。
プログラムには、オペラ・アリア、シャンソン、ミュージカル、日本歌曲と実に多彩に並べてあり、この演目選定・組立には苦労の跡が窺える。アンコールにはカルメンからセギディリアを。
ソプラノに比べると、メゾ向きの演目が限られるので、一般的にはやや馴染みの薄いものも入れざるを得ないところが厳しい。客層にもよるだろうが、やはりある程度はポピュラーなものを持ってこないと、飽きられてしまいがち。今回、幸いにも一番後ろの正面向きのテーブルだったので、客の反応がつぶさに観察できて、大変興味深かった。
荒削りながら、例えばファヴォリータからの「おお、私のフェルナンド」などは、低音域から高音域までのふり幅が半端でない中、どの音域もとてもよく響いていたと思う。伸び代が豊かだから、今後、どこまで成長していくか、大いに楽しみな逸材。
11月にはこんなリサイタルを予定されている。
#6 (文中敬称略)