ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

久しぶりの文楽

190315

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毎年、この時期に近くのホールで上演される人形浄瑠璃、愚亭は数度目だが、歌舞伎には詳しいカミさんが実は初めてとは、それこそ初めて知った。

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この演目、実は以前から見たかったのだが、なかなかチャンスがなかった。そのわけは、自分の血筋に、この演目に登場する吉野の鮨屋に婿入りした人物が存在することだ。

以下は数年前にいとこ筋にあたる人物が編纂した我が家の家系図からの抜粋である。

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中央、青い部分に記載がある。

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少々見づらいが、事の詳細はこの通り。

というわけで、今日は実に興味津々でこの上演を見ることになった。それにしても、歌舞伎に比べると黒子の存在がどうしても気にならないわけがなく、なかなか感情移入に時間を要したが、慣れてくると、人形だけが生き生きと動いて見えるから凄い。

それと義太夫と三味線!4組が登場するが、義太夫はいずれもどっしりとした体幹の持ち主で、身をよじらせくねらせ、大音声の熱演ぶりに圧倒されっぱなしであった。耳だけでは到底追いきれないので、片側に字幕が出る仕掛けは大いに助かる。

西洋音楽と違い、譜面もなく合わせる三味線がまた大した技術!!こうした貴重な伝統文化は絶やさず、後世にいっそう盛り上げて行って欲しいとつくづく思った次第。平日の午後であるから無理もないのだが、場内は高齢者ばかり。主催の公益財団法人 文化振興協会には喝采を送りたい。