190331
毎回、このシリーズはミューザ川崎で聞いているのだが、今回は改修工事中のため、カルッツへ。駅から1kmちょっとで、12分ほどで歩けるのだが、なぜかもっと遠くにある印象で、あまり好きになれないホールだ。
学生奏者もコバケンにかかると、かくも壮大な演奏をしちまうもんだわいと、一人悦に入って聴いていた。ごらん⬇︎のように、好みの左サイドのバルコニー席から。
前半の「序曲1812年」の終楽章では舞台手前の両サイドに置いてあるバスドラムを含めて全部で4つのバスドラが咆哮、さらに鉦の響きも、全部で6本を使用していたから、これまで聞いたことのない調べだった。
バンダの数もこの通りで、特に1階前方客には大音響だったと思われる。この撮影をした少し後で、隣のおばさまがすぐに自分のスマホを起動させて撮影に及んだ時には、スタッフが現れ、注意を受けていた。演奏中ではないのだから、少し大目に見ればいいと思うのだが。
後半はベルリーズの「幻想交響曲」。中盤までは比較的静かな展開だが、4楽章から俄かに管とパーカッションが断然忙しくなる。やはり特筆すべきは、ベル型の鐘の響きの素晴らしさ。普段は、縦に吊るした鉦が舞台袖で鳴ることが多いと思うのだが、今日の響きは、格別な音色だった。さすが若い奏者たちの集団だけに、ここいらは相当練習を積んだらしく、すばらしい仕上がりになっていた。
それを証明すべく、演奏後挨拶をしたコバケン、「アンコールは特に用意・・・」と言おうとしたところで、拍手が湧いたため、即興かどうか不明だが、「では、最後の40秒だけ再演させていただきます」ということで、珍しいアンコールとなった。
大喝采、大熱狂のうちに終演、これまで聞いた音大フェスの中では出色の出来栄え!
#18