ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

狛江フィル第43回定期演奏会@エコルマホール

190511 かつての職場の先輩が、創設に深く関わった管弦楽団で、当時から何度か聴いているアマオケ定期演奏会はおそらく年2回だろうから、およそ創立から20年以上が経過しているはずだ。顔ぶれも当時とは一新、知っている顔はゼロ・・・と思ったら、1ST VIOLINに意外な顔を発見(後述)。

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エストロもチェリストもまったく情報ゼロの状態で聴いた。

ドン・ジョヴァンニ」序曲で快調な滑り出し。さらに、江口心一のソロ演奏、「ラロのチェロ協奏曲」が素晴らしかった。ラロと言えば、誰しも真っ先に「スペイン交響曲」を思う、というか、それ以外が思い浮かばないという方が正しいかも知れない。

というわけで、どうしてもヴァイオリンの方と比較しながら聴いてしまう。そして、随所に、曲想の類似性を嫌でも認識させられる。スペイン交響曲チェロ版と言えば、ラロに叱られるだろうが。

ラロという名前の響きもあり、彼がスペイン人だと思う人が圧倒的ではないか。自分もてっきりそうだと思い込んでいたら、これがなんとフランス人。ファーストネームエドゥアールであることを考えれば分かるはずだが、気づかなかった。親がバスク出身というから、スペイン風な姓と思えば合点が行く。

そして、後半、「シューマン 交響曲1番」、出だしの管がいただけなかったなぁ。なにか不揃いで、後半盛り上げただけに、あそこは一踏ん張りして欲しかったと惜しまれる。ま、でも結果オーライで、Bravi!!!でした。

この曲、「春」というタイトルが付いていて、さらに1楽章は「春の始まり」、以下「夕べ」、「たのしい遊び」、「たけなわの春」となっていたのが、後年、シューマン自身によりこうした楽章ごとのタイトルは削除されたという。プログラムの解説によれば、リストが標榜する標題音楽を避けたのではとしている。なお、初演は、あのメンデルスゾーンの指揮で演奏されたそうだ。

エストロの三河正典、真っ黒なヒゲを深々と生やしているから上の写真とは似ても似つかぬ風貌。前述の人物とは、我が中高のはるか後輩で、弁護士であり、オペラ上演のマエストロも務めるというマルチタレントのY君、なんとこちらのオケで数年前までコンマスを勤めていたと聴いて2度びっくり。そして今日のマエストロは彼がこのオケに紹介したというのだ。今日は、久しぶりに狛江まで来てセーカイだった!

アンコール曲:

稲本 響「船長」(江口心一)

ブラームス ハンガリー舞曲1番

#27 文中敬称略