191026
所属する地元合唱団で、時折歌唱指導もしてくれる山形明子と、彼女の大学時代のクラスメート、秋山有子のジョイントコンサートが近くのアプリコ小ホールで開催された。
出だしはさすがに緊張気味であったが、後半、エンジン全開で、圧倒的な声が小ホール内に響き渡り、後方席に陣取っていた当方にもビンビン。イタリア歌曲、ドイツ歌曲、イタリアオペラのアリア、日本の歌、合間にピアノの小品をはさむ構成。
後半の聴かせどころ、UNA VOCE POCO FAは小気味いいアジリタが要求される、なかなかの難物、手こずりながらもなんとかこなしていて、molto brava!、んで、拍手が鳴り止むと、再びUna voceの前奏が始まり、「ナニゴト!」と思っていたら、これが見事な編曲で、途中から「めえめえ仔山羊」へと歌い継がれるという意表を突く趣向、大いに笑った。
会場に姿のあった作曲家岡崎清吾の作品、「白木蓮」、しっとりと美しく聴かせてもらった。いい曲である。
アンコールでは、これまた意外性たっぷりのエンニオ・モリコーネ作の「カリッファ」、何十年も昔、ミルヴァのレコードでなんども聴いていた懐かしい曲である。
#67 文中敬称略