200911
最近配信が始まったばかりの新作。アカデミー賞2度受賞のヒラリー・スワンク主演。他に有名な俳優としてはビビアン・ウーぐらい。
宇宙もののSFは、珍しくもないが月から火星に向かう設定は、それほど多くはない。ミステリー性やスリラー性は全くない、いわゆる感動もの。
アメリカ人(女性)、イギリス人(黒人)、ロシア人、インド人、中国人(女性)の5人、それぞれの分野での専門家集団である。
チームワークが問われる世界だが、一見良さそうに見えても、3年という長期戦ゆえ、あらゆる場面でかなりの緊迫感をはらむ。
更に、それぞれに家族もいれば、恋人もいるし、人類初のミッションに参加している高揚感を持ちながらも地上にいる家族、恋人、友人諸々との関係性にも悩みを抱え、それらのバランスを取るのが大変なのだ。
最後は壮大なハッピーエンドを迎えるが、宇宙空間の描写、船内の無重力空間での動きの精妙さには、驚き、ある種感動まで覚えてしまう。文句なく佳作。