201216 NORTH TO ALSKA 米 122分 監督:ヘンリー・ハザウェイ
日本公開は1961年。ただし、リアルタイムでは見ていない。最近、NHK BSプレミアムで放映され、初めて鑑賞。ジョニー・ホートンのタイトル・ソングだけは当時、人気ラジオ番組で上位にランクされていたのを鮮明に覚えている。愚亭の英語学習法はもっぱらアメリカ映画と流行歌からだったので、部分的に今だに歌詞を覚えているが、映画は見ていなかった。
ジョニー・ホートンという歌手はこの歌で一躍名を上げたようである。Way up North・・・と超低音で始まり、一気に高音域でNorth to Alaskaと繋いでいくというすこぶる印象的な序奏部が、ぞくぞくするほど期待感が膨らむ歌である。
ジョン・ウェイン(1907-1979)がまだ54歳という男盛りで、スチュアート・グレンジャーという1913年、ロンドン生まれのイギリス俳優との組み合わせも斬新である。そこにキャプシーヌという変わった芸名の女優(1928-1990)が絡むという趣向で、西部劇ではあるが、ドタバタ喜劇という方が当たっていそうな娯楽大作。
キャプシーヌは、パリのオペラ座とマドレーヌ寺院を結ぶ大通りの名前であり、またキンレンカの意味もある。ずいぶん大胆な芸名だが、もともとモデルで、ご覧のようなすっきりした美人ゆえに映画界に進出したものの、泣かず飛ばずで、最期はうつ病を発症して住んでいたマンションから飛び降り自殺をしたという悲劇的な末路だったという。