210103 原題:DIE STILLE NACH DEM SCHUSS(英語タイトル:THE LEGEND OF RITA )監督:フォルカー・シュレンドルフ(「シャトーブリアンからの手紙」2011, 「パリよ永遠に」2014。戦争の絡んだ作品が少なくない。1939年、ドイツ、ヴィスバーデン生まれ。ルイ・マル、ジャン=ピエール・メルヴィル、アラン・レネらの助手として活動経歴あり。
実話に基づく話らしいが・・・評価しにくい。
左翼系西独人リタは偽名を使って東独に入る。シュタージ(秘密警察)から事前にマークされており、利用価値ありと見て、なにかと便宜をはかってくれる。東側で名前を変えて、新しい人生を送ろうとする。だが、西側でテロリストをしていたことがいつバレるかびくびくしながらの生き方だ。
そうこうするうちにベルリンの壁が崩れ、双方から見放されてどこにも彼女居場所がなく、悲劇的な末路が。なんとも物悲しい作品。
彩度を下げ、当時の雰囲気がとても感じられる撮り方をしている。その頃の生活スタイルなどが感じられる点は大変興味深い。