ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

神奈川セリエス・オーケストラ第1回室内楽演奏会@神奈川県立音楽堂

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この楽団もコロナ禍で十分な練習時間が確保できない中で演奏会を開催。室内楽ではこれが第1回ということのようですが、以前聞いた演奏会はもう少し大規模の管弦楽団演奏会ということだったのかも知れません。どうも室内楽管弦楽の境界線がはっきりしません。「ジュピター」などは、室内楽とは言い切れないようではあります。

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気鋭のこの指揮者の振りっぷり、結構小気味よかったです。最後に普通ならアンコールをお贈りするところですが、練習時間がなく、ここで終演となります、と挨拶。これに盛んな喝采が送られていました。

それにしても、とても若い集団です。おそらく現役の学生団員が多いと思われます。団員募集のところに年齢不問とありますが、これだけ若い人ばかりだと、中年以降の人には応募しにくそうです。

団員募集とありましたが、現段階でも相当数の団員が揃っているらしく、演目が変わるたびに、特に管楽器奏者が多く入れ替わっていました。

やはりメインである「ジュピター」の出来が一番よかったように思えました。この曲は最近聴く機会が多いですが、2楽章がかなり眠気を誘います。そもそもそういう立て付けになっているんです。でも、ここを過ぎると、断然軽快モードに入り、気分良く終わります。

このホール、古めかしいと思ったら、それもそのはず、こんな説明があります。

神奈川県立音楽堂は、1954年、公立施設としては日本で初めての本格的な音楽専用ホールとして開館しました。
ロンドンのロイヤルフェスティバルホールをモデルに、最高の音響効果をあげるように設計されたホールは、開館当時『東洋一の響き』と絶賛され、その響きは今も国内はもちろん海外からも高い評価を受けています。ホールの壁面はすべて「木」で作られており、そのアコースティックな響きは開館65年を経た今でも人々に感動をあたえつづけています。

しかも「日本建築学会賞」を受賞していますから、建築デザインとしてもとても優れたものらしいです。桜木町駅から徒歩10分もかからないところですが、途中紅葉坂という坂があるので、高齢者にはちょっときつい会場入りになります。

前回来た時と違う印象を受けたのは正面出入口に黄色い張り出し部が追加されていました。

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赤、緑、黄と三色に塗り分けられた明るいエントランス部。

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開放的なフォアイエもいい感じです。

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舞台背景はざっくばらんで、ベニアに見えてしまいそうなのが気になりました。