220911
これはほぼ説明不要の作品でしょう。よく出来ています。CGも当然駆使しているし、ほぼ実物大の建屋や内部が極めて精巧に再現されていることで、本作のリアルさが追求できたのだと思います。
吉田昌郎率いる現場と、東電本部、官邸本部との迫真のやりとりには息を呑みます。この所長が2年後に食道癌で亡くなるのは実に痛ましいです。
出演陣も熱演していて、なんどかウルっときました。最後の字幕がなければもっと高評価できたでしょう。米軍のトモダチ作戦にダニエル・カールが出ていたのが笑えました。
それにしても、渡辺 謙という俳優は、やはり存在感が違いますねぇ、その辺の人たちとは。行かずもがなの現地入りをして、さんざん顰蹙を買った当時の総理大臣役で、佐野史郎が登場しますが、損な役回りでした。お気の毒!
あらためて、ほんとうに奇跡としか思えない、いまだに解明できていないなにかで、首都圏を含む東日本の壊滅を阻止できたんだと思うと、この方々にはまことに頭が下がります。