230808 まったく知らない方のリサイタルへ、平日の午後、クソ暑い中、関内まででかけました。合唱仲間から誘われたのです。秋に予定されている本番でバリトンの上江隼人さんと共演することになっていて、彼がゲスト出演するからということから出かけることになりました。
果たせるかな、悪条件下ですから、会場はまあ、言っちゃなんですが、ガラガラ。
前半は歌曲、後半はオペラ。前半、Mattinataあたりからエンジン全開モードで、Bravo!がかかり始めます。
そうして、圧巻の後半は、いやはやこれでもかというほど高音が続きました。最後の6)にこんなものをもってくるとは、相当な自信家とお見受けしましたよ。ラスト、何秒かハイCを出し切って終演、と思いきや、ここからネスドル、そして上江さんとの「ドン・カルロ」からの「友情の二重唱」ですよ、もうたまりませんね。
この"Dio che nell'alma infondere"は、なんども色々な組み合わせで聴いてきましたが、今日のお二人のそれも長く記憶に残るものになりそうです。それほどのトリハダものでした。
この方、パルマ在住が9年にも及ぶそうで、活動の拠点はあちらということですから、さすがの愚亭も知らなかったわけです。今後、時折日本でも演奏活動をされるそうですから、今日の感動を新たにする日も案外近いかも知れません。楽しみにしたいと思います。
今日ご出演のお三方は一時期パルマに同時にいらしたらしいです。ピアノ伴奏の河原 義(これでツトムと発音)さん、トークが冴えていて、大いに楽しませてもらいました。いきなり腕まくりする伴奏ピアニストも、多分、初めて見たかも。