ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「ニューヨーク、恋人たちの2日間」

130803 有楽町ヒューマントラスト 原題も"2 DAYS IN NEW YORK" これはジュリー・デルピーのワンマンショー。何しろ、キャラクター創造/監督/脚本/出演/製作だから!これは、タイトルでも自明だが、前作「パリ、恋人たちの2日間」の続編で、ニューヨーク版。前作を見ていると、おかしさ倍増。

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NY在住前衛フォトグラファー、マリオン(デルピー)が、今回はNYにパリから父親(デルピーの実の父親アルベール)、妹ローズ、それに何故か、マリオンの元カレで、現在は妹の恋人、マニュの一行3人が休暇でやってきて、広くもないマリオンと恋人ミンガス(クリス・ロック)のアパートに転がり込むから、さぁ大変。

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パリジャンとニューヨーカーでは、もともとソリが合う訳もないほど、文化も主義主張も違うし、何しろ自己主張がおっそろしく強い連中だから、連日、家の内外で大騒ぎ。さすがのマリオンも音を上げ、ま、その前にミンガスがだが、彼らに出て行け宣言。

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⬆実の父親でもあるアルベール・デルピー、役者経験はほとんどないようだが、素っ頓狂な味は素晴らしい!

前作同様、大いに楽しめたドタバタ喜劇。仏語と米語の言葉のやりとりの面白さが満載、ただ、かなりきわどいセリフ連発で、日本人には少々辟易かも。

デルピーさん、美人ではないが、才能には恵まれた。今回も妹役と元カレ役の二人も脚本を担当していて、前作同様、まさにチーム・デルピーによる手作り感たっぷりの作品。

ダニエル・ブリュールも出ていたらしいが、迂闊にも気がつかず。

#60 画像はALLCINEMA on line