170526 シャネル・ピグマリオン・デイズ、今年の声楽部門では、今乗りに乗っている嘉目真木子が選出されている。このシリーズは、過去何度も聴きに来ているので、ここで聞くソプラノでは、彼女でおそらく十数人目だろうか。
上の略歴にもあるように、4年前に文化庁からの派遣で、1年間のフィレンツェ留学も経験している。これがかなりプラスに働いたようで、今日はその成果の一部とも言える宗教曲に絞ったプログラム。
彼女を初めて聴いたのは、2010年夏、めぐろパーシモン小ホールでの「蝶々夫人」。かなり印象に残った歌いっぷりと舞台姿であった。以来、毎年のように聴かせてもらっているが、最近、めきめき頭角を現し、その意味でも、今日の演奏会は以前から楽しみであった。
どれも清楚、かつ端正な歌唱ぶりには、わずか1時間だったが、魅了されっぱなし。特に1曲目のRejoiceで始まる部分、そして最後の演目、モーツァルトのExsultate Jubilateに登場する正確無比で軽快なアジリタには、圧倒された。
また、合間のトークも、しっかり準備されたもので、曲紹介や、自分がなぜこうした演目を歌うことになった背景など、見事な話術で解説していた。
今日は、衣装もまた素晴らしく、ボルドーカラーの長いドレスで、襟ぐりを広くとり、ヘアースタイルも、やや古代ローマ風といえば大げさだが、大変クラシックなもので、よく似合っていた。
ピグマリオンデイズについては、シャネルのサイトから引用してみよう。
(文中敬称略)
#20
外に出て、ふと松屋を見ると、なんとこんな看板がかかっている。
LOUIS VUITTONの広告のようだが、意図を計りかねる。