ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

中高時代の同期生が映画の本を出版

170118 中高時代の同期生が、みつきに一度ぐらいの割で集まるサロンへ。今日は出席者14と、いつになく盛況。それもそのはず、仲間の一人が、映画好きが高じて、とうとう映画の本を出すという”快挙”を達成、その記念に集まったという次第。

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期待以上に立派な本で、びっくり。表紙のデザイン、原画、装丁などには実弟の青木勤さんが当たったというから、これまた素晴らしい話だ。

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275ペイジという大部で、これも予想以上。

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目次では、タイトルの横の一行で、苦労したとか。

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この本に登場する作品は、さすがに同時代を生きただけに、洋画は100%近くリアルタイムで見ている。邦画には見損なった作品が、僅かながらあった。

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愚亭にとっての永遠のベストワン、「太陽がいっぱい」はもちろん含まれている。

 

敢えて不満を言ったのは、イタリア映画の比率がやや低いということぐらいか。

来月からいよいよ本屋に並ぶことになるとのこと。上々の売れ行きを期待したい。

マエストロ下野から第九合唱の直接指導@トリフォニーホール

170117 国技館での5000人第九も本番まで丁度ひと月となり、恒例の本番指揮者による指導がトリフォニーホールで行われた。先日の歌い初めで800人ほど集まったが、今日はほぼ倍の1500人も集まったとか。そりゃそうだろう、直接指導は1回しかないのだから。これを逃す手はない。開場時間より30分以上も早く会場に乗り込んだのだが、既に長蛇の列。バスパートは比較的少ないので、最前列に陣どれた。

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休憩時間に後ろを向くと、この状態。いつの間にか、舞台上にいたマエストロから「お撮りしましょうか?」なーんて真後ろから言われてしまった。

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マエストロ、小柄だが、上半身のたくましいこと!しかも、館内でも結構冷えるというのに、KIOI SINFONIETTA TOKYO(現紀尾井室内管弦楽団)と音符をあしらったTシャツ一枚。

登場するなり、余計な挨拶など一切抜きで、いきなりMからスタート。いやはや、そのスピードたるや!「ほとんどの皆さんは、速すぎ!」と感じたことでしょう。そういう方々には「ざまーみろ!」と言いたい、と来た!徐々に慣れていったが、例の最後の部分、Tochter aus Elysiumの後がまた超速で、一気にゲッテルフンケン!まで。こりゃ大変だ。それにしても、ずいぶん色々教えてもらい、やはり寒い中、来てよかった!

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他にドイツ語の発音の中で、VATER, WIEDER, BRUDERなど、語尾のERはエルでなく軽いアーに統一するような指示があった。細かいことだけど、大事なことだ。一も二もなく愚亭は大賛成。STERNENZELT もシュテルネンでなく、シュターネンとなるはずだ。こんな大事な注意を聞く機会を逸するとは信じがたいよ。

「お気に召すまま」@シアタークリエ

170117 久しぶりに演劇を楽しんだ。

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あまりこの作品の情報は持ってなかったのだが、柚希礼音見たさに行ったようなもの。前から2列目のど真ん中と、これ以上ない位置で堪能。柚希礼音は、評判以上の素晴らしさで、どんな角度から見ても、完璧な姿だった。男役の方がさらに魅力を増すように感じた。

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他のキャストたちも、こんなにセリフの多い芝居をノーミス(当たり前?)で、完璧にこなしたことには、やはりブラーヴィでしょう。

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笑えたのは、かつて格闘技で大活躍した武田幸三が出ていたこと。しかも、準主役、オーランドを演じたジュリアン(Julian Cihi  水沢アキの息子らしい)と戦うシーンがあり、彼の昔の活躍ぶりが思い出されて、懐かしかった。このジュリアンという男も、武田幸三に負けないほど、見事な逆三角形の肉体美だったのちょっとした驚き。

 

 

ANAフィルとの第九合唱@芸劇、満員の中、無事終了!

170115 昨年の夏から練習を開始した第九合唱、本番の日はかなり寒いものの、快晴!9時半には我が家を出て池袋へ。

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10時半には同劇場7階の楽屋入り。当日の手順は以下のようなもの。

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ほぼ上の通り、推移(杉並第九の時のようなハプニング、一切なし)本番での位置どりは、なんと最前列、しかもソリスト陣のすぐ脇という、なんとも晴れがましいポジション。いざ、入場してみると、本企画計画時の不安をよそに会場は満員。我が招待客は3階席ゆえ、いくら目を凝らしても、見えず、先方は手を振ってくれたりしたと後で聞かされたが、申し訳ないことをした。

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さて、オケ演奏だが、前半こそ、若干の乱れがあったような気がしたが、肝心なところはきちんとプレイできていたし、我が合唱団も、ほぼ練習通りうまく行ったと自分では思うのだが、どうだったろう。無論、ヴェテランのソリスト陣のパフォーマンスは言うことなし。

終演後、階下のイタリアンを貸し切りにして、オケと合唱団員が一体となり、ワイン片手に大盛り上がり。愚亭もここぞとばかり、ソリスト、マエストロ、オケの、特に管楽器、打楽器奏者といろんな話ができて、実に楽しいひと時だった。これだからやめられないのだ。

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ご招待した家族、友人たちの席からはこのように見えていたようだ。この距離だと、舞台側から姿を確認するのは、ほぼ無理。

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正装して勢揃い。我が「大田区第九合唱団男声陣」ここに団長が加わるはずだったのだが、多忙で不在。

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前日、リハで決められた順に並び、楽屋裏で待つ団員たち。芸劇は建物のかなり高い位置に舞台があり、裏は案外複雑な構造になっていることを知った。

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終演後、楽屋裏で斎藤純一郎マエストロを撮らしてもらった。

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たまたまメゾソプラノ磯地美樹さんだけがまだ舞台衣装のままでいらしたので、パチリ。

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ソプラノの翠千賀さんは、最近テレビ出演もあり超多忙で、先に帰られてしまったが、他の3人は打ち上げにも参加されたので、色々お話もできて楽しかった。左側、バリトンの薮内俊弥さん、右はテノールの松村英行さん。

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大活躍したホルン首席奏者の重松享伸さん。合唱団、それも最もオケに近い位置で聞かせてもらって初めて分かったのは、ホルンがほぼ4楽章を通して吹きっぱなしだったこと。「それを知ってもらっただけでも、嬉しい」とか。

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中のお二人はホルン奏者、3番、松浪拓海さんと4番、高橋成美さん。ご活躍を労った。左は合唱団テノール大友 元さん。現役の全日空マン。パイロットを管理する、実は結構エライさんと判明。

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パーカッションは井口拓郎さん。面白い話をいろいろ。ゲネでマエストロから「ティンパニー、あまり煽らないように!」と注意されていたが?と尋ねると、「合唱のみなさんの気持ちに沿うようにしていたので、ついああなった」とか、優しさの溢れるパーカッショニストでした。中央は、今回イベントの立役者、我が合唱団の重鎮、山形峰子さん。

芸劇第九、ゲネプロ

170116 ANAフィルとの共演となる芸劇第九、7月29日の初日練習からやっと明日が本番で、今日はクソ寒い中、池上会館でゲネプロが行われた。

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愚亭は今回のポジションは最前列で、しかもソリスト陣の至近距離。こんな位置は初めて。目の前はトロンボーン奏者。3楽章まで手持ち無沙汰のトロンボーン、4楽章に入って、やっと活気付く。初めて気づいたが、左手の奏者が、合唱にとってはもっとも難しいドッペルフーガで、ほとんどバスパートを拭いてくれる。こりゃ楽だわ。

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時計は三時を指しているが、四時四十分までなので、このあと、細部を練習して、五時には会場完全撤収。

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最後に明日の集合時間等を確認してゲネプロは終了。さあ、美味しいビールを飲んで明日に備えよう。