ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「ダーク・プレイス」

160628 原題も:DARK PLACES 英・仏・米合作 113分 脚本・監督:ジル・パケ=ブランネール(41歳のフランス人、「サラの鍵」2010) アメリカの田舎町で母親と妹たちを惨殺され、一人残された、当時8歳のリビー(成人役はシャーリーズ・セロン)は、自分が事…

「二ツ星の料理人」

160624 原題:BURNT 101分 米 監督:ジョン・ウェルズ(「エデンより彼方に」、「8月の家族たち」など。製作総指揮が多く、監督作品は10本程度。) これまで数多くの料理や料理人を扱った作品を見ているが、本作は間違いなくベスト3以内に入る。ストーリ…

「10 クローヴァーフィールド・レーン」

160623 原題も:10 Cloverfield Lane 米 103分 監督:「 目が覚めると、見知らぬ部屋。身体中があちこちが痛む。腕には点滴の針が刺さり、右足にはギプスがはめられ、さらに鎖で支柱に固定されている。遠くにある自分のスマホをなんとか引き寄せるが、圏外。…

「マネーモンスター」

160622 原題もMoney Monster 米 95分 監督はジョディ・フォスターだが、長編劇場用としてはこれが4作目。女性監督が得意とするような内容ではないだけに、かなりの意外感。 最近やはりハリウッド製で「マネー・ショート」という作品もあったが、この所、現…

G.Verdi「リゴレット」、「イル・トロヴァトーレ」ナレーション付きハイライト公演@トリフォニー小ホール

160620 所属する合唱団を指導していただいている先生のお一人、星野恵里さんが出演されるので、錦糸町まで出かけた。 この団体の公演は今年の1月に続いて二度目となるが、4,000円ポッキリで、ハイライトとは言え、本格オペラが見られるのは、まことにありが…

50周年記念同期会

160617 嘗ての勤務先で同期だった連中が、入社して50年目となる今年、30名近くが麹町のホテルの宴会場に集まった。 これが今生の別れかとかいう挨拶もあったが、確かに在京メンバー以外だと、それも大いにアリだろう。1966年春、2ヶ月ほど当時板橋区大山…

「セヴィリアの理髪師」@日生劇場

160618 二日間の公演で、青山フィガロの方を選んだ。 何ヶ月か前に、オードブルコンサートてなことで、さわりだけを見る機会があり、その時のマエストロの話がとても興味深いもので、今日を楽しみにしていた。 オーディションで選ばれたという今日のキャスト…

MUZA WINE BAR 歌のフルコース ~ 大人薫ディナーコース ~

160616 ミューザ川崎の2階のフォアイエを使った、風代わりなコンサートへ。 飲み物付きなので、すでにアペリティフを楽しんできる人の姿も。愚亭は20分の休憩時間に赤ワインを飲むことに決めていた。 壁に掲げてあるのはご存知アルフォンソ・ミュシャ(ムハ…

「ポンピドゥー・センター傑作展 ーピカソ、マチス、デュシャンからクリストまでー」

160615 待っていた高齢者無料日が今月もやってきたので、有楽町で映画を見た後、上野へ急行、4時15分には入館。嬉しいことにガラガラである。確かに出品作品がやや地味だし、閉館1時間前だから、こんなもんだろう。 パリにあるこの近代美術館には、何度行っ…

「シークレット・アイズ」

160615 原題:SECRET IN THEIR EYES 110分 米 脚本・監督:ビリー・レイ(「キャプテン・フィリップス」) 2009年公開のアルゼンチン映画「瞳の奥の秘密」のハリウッド版リメイク。この作品、見ているのだが7年前のことだから、実はあまり覚えていない。本…

「エクス・マキナ」

160614 原題も:EX MACHINA (英語ではGod from the machine。古代ギリシャ劇の終幕で、上方から機械仕掛けで舞台に降り、紛糾した事態を収拾する神の役割。作為的な大団円のこと)108分 イギリス映画 脚本・監督:アレックス・ガーランド(監督としては第1…

祝祭合唱団の練習も佳境に

160611 7月18日の海の日チャリティーコンサートのために結成された海の日祝祭合唱団の練習は、4月初旬からほぼ週1回のペースで続いているが、いよいよ中盤を過ぎ、佳境に入った感じ。ロッシーニの小荘厳ミサから3曲(Kyrie, Cum Sanctus Spiritu, Agnus D…

「エヴェレスト 神々の山嶺」

160610 上演期間終了間際に見ることになった。封切りの3月の時点では、予告編を見て、すっかり見る気になっていたのが、あまりに不評なので、今日まで見合わせていた。たまたま近所の小屋にかかっていたので、どの程度不出来なのか、つい確かめてみる気に。…

「ニューオペラ『歌劇的夜会』」@みなとみらい大ホール

160608 オペラの今後に危機感を抱いたかどうかわからないが、何か今、オペラ界をアッと言わせる革新的な仕掛けを目論んだのかも知れない。 格式張らないオペラを目指そうとしたのか、今回の「夜会」の座長には、敢えて生粋のオペラ人ではない秋川雅史を選ん…

「サウスポー」

160607 原題も:SOUTHPAW (ギッチョは今や放送禁止用語らしいが、まさにこれに相当する、やや特殊な用語。主に野球、ボクシングで使用される)製作・監督:アントアーン・フークア ボクシングがテーマの作品、古今、数知れず。中にはレイジング・ブルやロッ…

KGC合唱団演奏会

160604 例の国技館での5000人第九で、発会式と最後の練習でご指導いただく北川先生が率いる幾つかの合唱団混成チームによる演奏会。今回は指揮者として35周年という節目にあたるため、いつになく大々的な演奏会のようだ。下の写真のお姿は、近影ではない。…

「素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店」

160602 珍しいオランダ映画。原題:DE SURPRISE 原案・脚本・監督・製作:マイク・ファン・ディム 言語は母国語のほか、英語、フランス語、ドイツ語、そしてヒンディー語までかなりの頻度で出てくるという、こんがらがりそうな展開。 大富豪の主人公、ヤーコ…

「64(ロクヨン)前編」

160601 いい作品らしいことは分かっていたが、NHKのドラマで全部見ているので、見る気はほとんどなかったのだが、歩いて行ける映画館でやっているので、とうとう見てしまった。 ウーム、やはり見なくて正解だったかな。上記のように出演陣の豪華さには圧倒さ…

「海よりもまだ深く」

160531 これが是枝イズムというのか、なんということもない日常的な話を淡々と描くのみ。樹木希林を始め、出演者が実に上手い演技をすることには感心するが、映画の出来栄えとしては、物足りなさが残る。「えっ、これで終わり?!」という終わり方をする。 …