昨日のNHKの討論番組で日韓の若者がスタジオに集まっての討論の一部を見た。
型どおりで目新しいことなし。ただ、日韓双方が相手についてどう思っているかの違いが鮮明だったのが面白かった。
要するに向こうはこっちを嫌いと思っている人が多数、逆にこっちは向こうを好ましく思っているのが多数。
また、それぞれ両国間に跨る問題点などのアンケートでは、日本側が概念的、抽象的できれいごとを並べているのに対し、韓国側の若者は、例えば竹島問題の早期解決など具体的に掲げていて、違いがくっきり。
或いはそれぞれの国について思い出す人物を挙げさせると、これまた対照的。日本側はペ・ヨンジュン、イ・ビョンホンなど韓流ドラマの主役たちに対し、あちら側は伊藤博文や豊臣秀吉と歴史上の人物がメイン。
全体的に日本側の意見は余りに子供っぽく、相変わらずの風景だ。もっと勉強して、しっかりした主張をする者が増えてくれないと恥ずかしいよ、ほんとに。
更に気になったのは、日本のある若者が述べた意見に対し、すかさず在日の某映画監督が「あんたに歴史を語る資格なし」とぴしゃりとやったこと。確かに、幼稚な意見で、しかもかなり真実とずれた意見ではあるが、それこそアンタにそこまで言われたくないと思った視聴者は多かった筈だ。さすがにこれには隣の席にいた京大の教授が意見の封殺はいかがなものかと釘を刺したのだが、この監督、聞くそぶりなし。
大体、この種のスタジオ討論番組は生番組が多いのだが、昨夜のものは8月7日に録画したものとか。つまり、何かまずい場面があれば切り捨てようと意図が見え見えで、何か不快なものを感じた。
それにユン・ソナなんぞを呼ぶのはいいとして、まとめに彼女に意見を求めるなど、まことに愚かだ。
案の定、お互いが協力すれば明るい未来が開けます、みたいな判で押したような締めくくりには呆れるばかり。