ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「食べて、祈って、恋をして」

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101001 TOHOシネマズ有楽座 148分 原題もEAT PRAY LOVEとそのまんま。[監]ライアン・マーフィー(実績ほとんどなし)、[出]ジュリア・ロバーツ(「エリン・ブロコビッチ」でアカデミー主演女優賞)、ハビエル・バルデム(「ノーカントリー」の怖い演技でアカデミー助演男優賞を取った、ませた39歳)、ジェームス・フランコ、リチャード・ジェンキンス(「扉をたたく人」でアカデミー主演男優賞ノミネート)、ヴィオラ・デイビス(「ダウト」でアカデミー助演賞ノミネート) 脇役陣、ご覧の通りの実力派揃い。

だが、はっきりと凡作。特にローマの場面は、夕食の席で手をつないで、順番に思いを告白するなど、見ている方が照れくさくなる。いい大人が何を今更という印象で、つまらん映画を見に来てしまったと正直、後悔の念。

ま、その後、徐々によくなっていったけど、余り心に響くものなし。
女性向けの映画だから、それは覚悟はしていたけど。
ストーリーもテーマもステレオタイプで陳腐。新味なし。だって、そうでしょう、恋愛も仕事も邸宅もみーんな手に入れて、ひとも羨む生活に何故か鬱々として、ある日、自分探しの旅に海外へ出かけるなんたってねー。共感、得られる?

ラスト・シーンはATTRAVERSIAMO、イタリア語で「渡りましょう」。つまり、恋愛と(人生の)調和をどうするか、悶々としているわけだが、バリのグールーに諭されて、一皮むけた結果なのだろう。隣席の女性が涙をぬぐっているのが、いささか意外な感じだった。

せめて、ローマ、インド、バリ島の景色が美しく捉えられていればという儚い期待もはずれ。
そもそも好きでもないジュリア・ロバーツの作品を見ようとしたのは飽くまでも時間調整のためだから、そう考えれば諦めもつく。
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f:id:grappatei:20101002123206j:image:left←共演のハビエル・バルデム、今回も抜群の存在感。まだ39歳(ジュリアより4つ下)。2004年に撮った「海を飛ぶ夢」の演技が忘れられない。


今日はさすがに女性ばかりだ。いつもより若い女性が多かったのは、毎月1日の千円デーゆえ。ガラガラの想定で映画館まで来たら、列ができていて初めて分かったこと。同じく千円デーの水曜日ははずすよう心しているんだけど・・・ついウッカリ。

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