121218 109シネマズ川崎 原題:Les Adieux à la Reine 100分 仏・西 原作:シャンタル・トマ(王妃に別れをつげて)、脚本・監督:ブノワ・ジャコー 出演:レア・セドゥー、ダイアン・クリューガー、ヴィルジニー・ルドイヤン
マリー・アントワネットの朗読係の女性、シドニー・ラボルドが主役。飽くまでもフィクションだが、結構面白い。1789年の7月、バスチーユの襲撃という衝撃的なニュースが舞い込み、風雲急を告げるヴェルサイユ宮殿が舞台。アントワネットのお気に入りのプチ・トリアノンで繰り広げられるドラマ。
シドニーの、王妃に対する言わば片思い、王妃にはガブリエル・ドゥ・ポリニャックという「愛人」がいて、王妃のためなら何でもするというシドニーに王妃が命じたこととは・・・。
まぁ、他愛もない筋書きだし、「えっ、これで終わり?!」というあっけない幕切れにも、いささか笑ってしまうが、何と言っても実際にヴェルサイユ宮殿を使って撮影されたというところが限りなく迫真力を生んでいて、そこが見ものだ。それと、当時のコスチュームが楽しめるところ。
主役のレア・セドゥーが、丸い鼻で愛嬌のある顔、美人とはほど遠いところがよい。ダイアン・クリューガーは、どちらかと言うとグレース・ケリー型美人。ちょっと冷ややかな感じだが、こんな役はピッタリだ。ヴィルジニー・ルドワイヤン、「8人の女」の下から2番目の娘が、一気に年を取った印象。既にシミが出ている(メイクかな)のと、表情に険があるところが、どうもねぇ。逆に、そこがポリニャック夫人役には、はまってんのかな。
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