ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

ジャパン・グスタフ・マーラー・オーケストラ第10回定期演奏会@ミューザ川崎

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素晴らしい選曲と見事な演奏、たっぷり楽しめた。しかも、すこぶる安く。なのに、会場は7分ほどの入りで、まことにもったいない!

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⬆このマエストロも、ソプラノも初めて聴かせていただいたけど、まぁ、びっくりでした。

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このオケもアマチュアの領域を遥かに越えた集団で、たまげました。ワグナーの演奏は例によって大編成。トランペット、実に8管、ホルンも同じく8管(4人はワーグナー・チューバ持ち替え)、フルート4管、ハープ4本、それにニーベルハイムで宝を作る場面で打ち鳴らす金床の音が無闇に甲高く、しかも両サイドと更に上方にも2組、計4組8人で思いっきりその打楽器をひっぱたくから、まぁうるさいのなんの、耳がどうにかなるかと思うような響きで、前の席で居眠りを楽しんでいたおっさんもさすがに起きたね。

マーラーもよかったけど、滅多に聴くことのない「ニーベルングの指輪」抜粋の、そのまた抜粋、多少は知っているメロディーもあったし、凄まじい演奏を十分堪能してきた。

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蔵野蘭子さん、すばらしい演唱を披露されたのだが、なにしろワグナーはオケが大音響を発するだけに、せっかくの演唱がかき消されるシーンも少なからず。また、彼女のために、1階最前列をすべてつぶして、中央にプロンプターが楽譜を広げて陣取っていた。実際に、声を出していたかどうか、2階からは判らなかったが、プロンプターが堂々と姿を現して作業するというのは、初めて目撃した。

 

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