130713
素晴らしい選曲と見事な演奏、たっぷり楽しめた。しかも、すこぶる安く。なのに、会場は7分ほどの入りで、まことにもったいない!
⬆このマエストロも、ソプラノも初めて聴かせていただいたけど、まぁ、びっくりでした。
このオケもアマチュアの領域を遥かに越えた集団で、たまげました。ワグナーの演奏は例によって大編成。トランペット、実に8管、ホルンも同じく8管(4人はワーグナー・チューバ持ち替え)、フルート4管、ハープ4本、それにニーベルハイムで宝を作る場面で打ち鳴らす金床の音が無闇に甲高く、しかも両サイドと更に上方にも2組、計4組8人で思いっきりその打楽器をひっぱたくから、まぁうるさいのなんの、耳がどうにかなるかと思うような響きで、前の席で居眠りを楽しんでいたおっさんもさすがに起きたね。
マーラーもよかったけど、滅多に聴くことのない「ニーベルングの指輪」抜粋の、そのまた抜粋、多少は知っているメロディーもあったし、凄まじい演奏を十分堪能してきた。
蔵野蘭子さん、すばらしい演唱を披露されたのだが、なにしろワグナーはオケが大音響を発するだけに、せっかくの演唱がかき消されるシーンも少なからず。また、彼女のために、1階最前列をすべてつぶして、中央にプロンプターが楽譜を広げて陣取っていた。実際に、声を出していたかどうか、2階からは判らなかったが、プロンプターが堂々と姿を現して作業するというのは、初めて目撃した。
#31