140607 なんと藤原歌劇団が旗揚げしたのが、80年前の同月同日、しかもこの日比谷公会堂だったとか。因に出し物は「ラ・ボエーム」。それじゃ出演者にとっても、ファンにとっても待ちに待った記念コンサートでないわけはない。さすがに年配者、それも後期高齢者が多いのが特徴的だ。中には藤原義江を生で聴いたというファンも。
ところで、この公会堂、立て替え計画が何度かあったようだが、どうやら記念碑的建造物ゆえ、そのまま残すことになったのか。ただ、内部、特に座席やトイレは改装して欲しい。座席は小柄な日本人にもきちきち。
隣の大柄なおっさん、ひんぱんに姿勢を変えるのだが、その度にギィギィときしみ、演奏中は特に気になってしようがない。前の席との間隔も狭いから、たまたま今回は端の席を出演者の一人に確保してもらったからいいようなものの、そうでないと、出入りがかなり面倒。
進行役の郡愛子さん、相変わらず軽妙洒脱、ユーモアのセンスがバツグンで、見事な司会ぶり。こういうのをやらせると、この人の右に出る人はいないだろう。
30曲ほどを20人で歌うから、まさに次から次へと歌い継がれて3時間。幕間は、別にセットを入れ替えることもないから、15分のみ。それでいて、トイレ環境がよろしくないから、特に女性陣は必死の形相でトイレに殺到。男性ですら、珍しく長蛇の列だった。
アンコールは定番の乾杯の歌を全員が小節ごとに担当して、楽しく聴かせてくれた。最後に、今回総監督に就任したばかりの岡山廣幸氏からご挨拶。外に出たら、依然本降り。
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