140710 台風が近づく中、日暮里へ。
このシリーズ、NPO法人 日本声楽家協会の主催で、既に何度か聞きに来ている。今回は既に中堅と言ってよい、最近メキメキ頭角を現しているソプラノ、高橋絵里さんの独演会。
1部は、これまで聞いたことのないイタリア歌曲集7曲。丁度30分、まったく給水もなしに、歌い切って、ホッとした表情が見て取れた。
2部は、重い曲も取り混ぜ、有名なアリアも含めた構成。アンコールは「トスカ」から「歌に生き、恋いに生き」
ご自分では、Pure Liricoとおっしゃるが、もう少し重い声質のように感じる。と言ってドランマティコでもない、実に独特の声域・声質の持ち主。こういう歌手の場合、こうした小振りなコンサート・サロンでは、収まり切らず、もっと広い会場がふさわしいのだが、様々な事情で、こういうところが会場になる。日暮里駅至近だし、チケット代がとにかく安く、ファンにはこれが有り難い。
聴く度に進歩の跡が窺えることは、ここで何度も触れて来ているが、今日の舞台もその意味で、改めて進化した姿を確認できて、まことに嬉しいことである。
午後8時半頃終演、幸いなことに、外は風は強かったが、雨はパラパラ程度で、上手い具合に、傘を開けることなく帰宅できた。
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