160723 自分にとって夏の風物詩とも言える、約3週間に亘るフェスタ サマーミューザ(FSM)のオープニングを迎えた。そして、新たに音楽監督に就任しているジョナサン・ノットにとって初めてのFSMとなる。
やや睡眠不足気味だったこともあり、2曲目はほとんど居眠りが出てしまい、残念なことをした。休憩時間にコーヒーを飲み、後半に備えた。
久しぶりに聞く「田園」、かなり速い演奏だったが、実に心地よく聞けた。小学生の頃,
最初に好きになったクラシックの名曲中の名曲。やはりベートーベンは凄いと改めて思い知らされた。
このための楽器編成レイアウトなのか、第2ヴァイオリンが右側手前に配置され、チエロは第1ヴィアオリンの右手で、コントラバスは左奥ということに。第1と第2が対峙することで、同じメロディーの掛け合いの妙が強調されているような気がする。
また木管チームが大活躍するが、ちょうど中央に位置し、核になるフルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットの首席はすべて女性奏者で、2番がすべて男性というのも何か愉快だ。
ジョナサン・ノットの指揮は初めて聞くのだが、暗譜主義かどうか知らぬが、今日に限って言えば、最初から楽譜台が用意されておらず、すべて暗譜で振っていた。どちらかと言えば視覚的に意識してか、結構流麗な振り方だったような気がする。
普通のサイトベンツのチャコールグレイのスーツに黄色いネクタイと、ビジネスマンのような出で立ちで登場、少しはにかみがちに挨拶する姿に好感が持てる。
白人のホルン奏者、ベテランなのだが、一瞬音を外したのが意外であり、ちょっと残念。
終演予定時間は5時と表示されていたが、15分も早く終わったのは、やはりそれだけ演奏テンポが速かったということか。
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