ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「ワーニャ伯父さん」

170914 久しぶりに芝居を見に、新国立劇場小劇場へ。上階のオペラパレスや中劇場にはこれまで何度も足を運んでいるが、小劇場が初めて。地下にあるが、とてもよくできた造りだ。この規模の劇場としては、大変気に入った。

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普段からロシア文学など無縁だが、もちろんチェーホフぐらい知っているし「桜の園」ぐらいは芝居で見たことはあるが、それほど馴染みのあるものではない。この作品に対する知識はゼロ!たまたまチラシで黒木 華が出演するという、それだけの理由で予約した。でも、チラシを見てから予約するぐらいだから、よほど出遅れたようでS席でも、後ろから四番目の席だったから、オペラグラスを忘れたら、顔の表情などは全く読めるものではないし、声も時折聞こえづらくなると言う、最悪の環境。やはり芝居は最前列で見るに限る。

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多芸多才なケラリーノ・サンドロビッチって、結構ふざけた演出もやらかすが、これは、もう至極真っ当な演出で、本流という感じだ。

このチェーホフ x サンドロビッチはチェーホフの四大戯曲を全てカバーすることになっていて、これは三番目の作品らしい。

それにしても、みんな上手いよなぁ〜演技が。それだけに、もう少しまともな席で見たかったという悔しさの残った芝居見物だった。

オペラと違って、お芝居の場合、終演すると、さっと全員が並んで、パッとお辞儀して左右に散って、はい、おしまい、って感じ。さっぱりしていて、実にいい。その点、オペラとなると、何度も何度も登場しては一斉のお辞儀を繰り返し、ファンもそれを期待している。同じ舞台芸術でも、この違いが面白い!宝塚はどうなんだろう。まあ一度も見に行ったことがないから不明。