180113
このアマオケ、もう10回ぐらい聞かせていただいている。今日は割に珍しい演目ばかりで、特にドボルジャークの交響詩「野ばと」は初めて聞いた。
フィンランディアはうっとりするほど美しい旋律で、初春の幕開けにぴったりの選曲。今日は、そういうことで、黒一色ではなく、女性陣は、赤い色のコスチュームを着用されている団員がいらして、新春のムードを盛り上げていた。
弦も管も申し分のない響きだが、特にオーボエ、ホルン奏者のうまさが際立っていたように感じられた。フルートでは首席の方が持ち替えでピッコロを吹かれていたのが珍しいといえば珍しいのかも。さらに、コンバスにお一人だけ、今ではマイナーになった仏式の持ち方をされていた。
楽器の配列は左からヴァイオリン、1番、2番、ヴィオラ、右手前にチェロ、その後ろにコンバス。ホルンは右側。そういえば、フィンランディアでは長いバス・クラリネットが登場したのが目を引いた。
2番目の演目の「野ばと」だが、解説によれば、ドボルジャークにとっての同胞、チェコ人の詩人エルベンの詩集「詩の花束」の中からの一篇を元に作曲したということだが、これが実は凄惨な内容というから驚きである。タイトルとは程遠い内容に二度びっくりだ。
6番は私のようなドボルジャークファンには、やや物足りなさの残る曲で、多少その意味では期待はずれだった。これのどこがドボルジャーク?と言う感じで、淡々とあまり特色のないまま終演してしまった。
アンコール曲は同じドボルジャークの「スラブ舞曲第8番」
いつもの左側バルコニー席へ。遅れて行ったから、最前列はすでに埋まっていた。
山元マエストロ、久しぶりに拝見。失礼ながら、やはりすこしばかり年齢を重ねられた印象。いつものように大変物静かな振り方。オツカレサマでした!ヴィルトーゾフィル、ありがとう!弾きっぷりは実にヴィルトゥオーゾ(Virtuosoはイタリア語で巨匠とか名手の意味)でした。またお願いします。
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