181021 第66回の定期演奏会へ。
2週続けてみなとみらい大ホールへ。今日は、左のバルコニー席から鑑賞。オペラグラスで演奏者をじっくりと観察。これが殊の外、楽しかった。「威風堂々」、迂闊にも、パイプオルガンが鳴ってたのに、途中まで気付かなかった!
楽器編成が半分ぐらいになった40番、無難で、危なげない演奏。管楽器は木管とホルンだけ。音色からしても、ホルンは、木管に分類されてしかるべき。
そして、メインの「展覧会の絵」、小森マエストロのプレトークが数分。今日は小学生も招いているとかで、曲そのものと、作曲家、作曲の経緯など、丁寧な解説ぶり。
この方、お顔もだが、多分性格的にも大変チャーミングな方とお見受けした。団員に対する接し方や指揮ぶりにもそれが伺える。
ムソルグスキーは若くして亡くなった親友の画家、ハルトマンの遺作展での感想として作曲したものだが、書き散らかした楽譜に、のちにリムスキー=コルサコフがまとめ上げ、それをさらにモーリス・ラヴェルが編曲するという、厄介な話だ。
緊張の出だし、トランペットの入りだが、奏者の表情はさすがに固かったが、上々の演奏。終演後、花束をもらったマエストロは、つかつかと奥へ真っしぐら。この首席トランペッターに花束を渡した。やんやの喝采。拍手が鳴り止むと、今度は前にいる賛助出演のアルトサックス奏者に手渡すと言う、粋な一幕。
「展覧会の絵」では、珍しい楽器が様々登場、これも見ていて、聴いていて、楽しめた。まずは、2曲目「古城」で、サックスが嫋嫋たるメロディーを吹く。他の出番はないのだが、これだけでもかなり印象に残る。近代の楽器ゆえ、オケに入るとかなり違和感を覚える。
それと首席トロンボーン奏者が持ち替えで吹くユーフォニウム、これがなかなか難物らしく、結構手こずっていたように見えた。
さらにピッコロトランペット、これにミュートをつけて吹く場面が。独特の音色で、インパクト、大あり!
さらに、パーカッションに至っては、珍しい楽器のオンパレード!オペラグラス持ってきたのは大正解だった。ラチェット(ラトル)という体鳴楽器、むち、チューブラーベルという金属製の打楽器などなど。
アンコールは、同じくラベル作曲で、「亡き王女のためのパヴァーヌ」
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