190824
恒例の二期会サマーコンサート。今回は2日間公演。初日は合唱練習が重なり、2日目だけ聴くことになった。
毎度のことながら、なんとも豪華なラインナップ!全員がBraviだから、何を書くか悩ましい。
そんな中で、初っ端に登場した佐藤優子、ずーっとヴェローナに留学してそのまま滞在しているから、久しぶりに聞かせてもらったが、やはりうまさは相変わらず。そこになにか余裕が感じられ、歌の”幅”が出てきたような印象。
”我が祖先の墓よ”を歌った中島康晴、若い頃から逸材として内外に名を轟かせていた頃もあったが、一時スランプも経験、愚亭も多分、生でこの方の演唱を聞くのは初めて。噂に違わず、巧みな唱法で、引き込まれる。声質は、柔らかく包み込むような種類とでも言おうか、あまり類似の歌手はいないのではないか。
塩田美奈子は、以前からスペインものを得意としていて、しばしばサルスエラを取り上げるがこの舞台でも民族衣装に身を包み、カスタネットを軽快にならしながら聴衆を魅了。独特の色気は健在。
腰越満美、だいぶ以前から聞いていて、最近はしばらくご無沙汰だったので、ちょっと気にはなっていたが、今日の歌を聞く限りはまだまだ行けそうだ。それにしても、ゴールドの衣装、それも裾が超ロングな格好で登場した際は、場内が一瞬静まり返った。
#54 文中敬称略