221105 地元合唱団で、時折指導していただいている星野恵里先生が出演というので、数名の団員と一緒にチケットを買っていました。このホール、初めて、というか、そもそも亀有で下車したのは東京在住70年で初めてです。
駅前のビルの9階にあり、そこそこ立派なホールですが、列と列の間が極端に狭く、小柄な日本人でも奥に陣取った人は自席に辿り着くのに一苦労です。
衝撃の初演から4年とありますから、おそらくはコロナで再演が延期されたのでしょう。期待に違わず、大いに楽しめる舞台になっていました。ご覧の通り、出演者の数もすごいし、芸達者な方々が結構端役で登場したりで、舞台を盛り上げました。
笑う場面、数々あれど、一番はやはりグリゼッドたちがカンカンを踊って、最後にお尻をまくると全員紙おむつというところかなぁ。まさに衝撃のカンカンでした。
それと一番びっくりしたのは、手の震えが止まらないヨイヨイ爺さん、見事な禿頭の朴念(役名)が歌った「カルメン」からの「お前の投げたこの花は」のアリア。いやまあ、よく伸びる高音の響きは他を圧倒しましたね。この方、富澤祥行とおっしゃるテノールで、普段は世田谷で整骨医をやられていると聞いてまたびっくり。
ともあれ、舞台を日本の老人ホームに移し替えたアイディアは成功していたと思いました。本家メリー・ウィドウを知らない人でも多分、たっぷり楽しめたと思いますし、知っている人はそれなりにその違いを楽しめたでしょう。
伴奏はピアノ+ヴァイオリンだけでしたが、うまく雰囲気を出して悪くなかったです。小林滉三とおっしゃる若いマエストロが、我が合唱団のマエストロに雰囲気がそっくりで、そこも笑えました。