ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「ラ・ボエーム」@杉並公会堂(小)

230917

昨年の加賀ホールでの「椿姫」(演劇融合型オペラ)に続いて今年もこのシリーズ、堪能しました。今回は演劇融合型ではなく、前回登場しなかった指揮者(小崎雅弘さん)も。

ここのプロダクションは低予算(多分)を逆手にとってと言いますか、さまざま工夫して客を楽しませようとしてくれているのがよく分かります。見る側も演じる側もオペラ上演を通して共に楽しむというのがここの基本理念なのでしょうか。

当然ですが、満員でした。その割に客席に知った顔が皆無だったのです。多分、前日の初日公演に多数来ていたのでしょう。ムゼッタの吉原圭子さん(お上手でした!)以外、ほぼ知っている方々ばかり。ピアノの浅野菜生子さんもずいぶん以前から存じ上げています。2日に渡り、引きっぱなしでさぞお疲れでしたでしょう。

名手ぞろいのキャスト陣ですが、なんと言っても、デビュー時からずーっと応援しているミミの高橋絵理さん、今回も素晴らしかった!少しお痩せになったようで、気にはなったけど、終演後、すぐに否定されたんで、きのせいかな。相変わらず美しいリリコを会場いっぱいに響かせ、3幕からは分かっていたことですが、ウルウルでした。ほんと切ないですよ。この人が演じると余計涙腺にきますね。

そう言えば、無敵のコンビとも言えるテノールのテラッチこと寺田宗永さんとはかなり以前ですが、ザ・高円寺でもこの演目を同じ役でやっていました。よほど相性がいいのでしょう、共演機会は多数にのぼります。痩せていた頃のアンナ・ネトレプコとメキシコのロランド・ヴィリャソンのコンビを思い出します。

左端は伴奏ピアノの浅野菜生子さん、右から二人目はマエストロ小崎。おつかれさんでした!

珍しいことに、聴衆の前でプロカメラマンによる集合写真撮影場面(変顔編)
前列左から二人目、口を開けているのは主宰者のミャゴラトーリ代表、首藤詩織さん。同じく右から二人目、手をひろげているのが演出の飯塚励生さん。

思いっきり鼻の下、伸ばしています。ミミの右側にロドルフォ。ミミの後はショナール