ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「ステート・オブ・プレイ 陰謀の構図」@AmazonPrime

231113 2003年、英国BBCミニTVシリーズ、全6話 合計5h12m

見応えあるのですが、長すぎで、疲れます。もう少し手際良く作れたはず。テレビ用に引っ張りすぎたとしか思えません。ちなみに6年後にハリウッド版で「消されたヘッドライン」として映画化されました。そっちは約半分の2時間7分で、十分楽しめましたから。

ロンドンの朝、二つの殺人事件が発生。一つはドラッグ絡みで射殺された黒人少年、現場を目撃した通行人も射殺されます。もう一方は地下鉄での事故死、自殺か他殺か。まったく別個の事件・事故と思われますが、実は相互に複雑にからみあっていることをジャーナリストが調査し、次第に全容が判明していきます。

死んだのは政府の委員会調査員の女性。この女性、ある野心旺盛な有力議員の秘書です。議員と不倫していることが発覚、騒ぎになりますが、コトはそれほど単純ではありません。この女性、じつは某巨大企業から巧妙に送り込まれたスパイではないか・・・

背景には政界と石油企業の癒着か、事件はさらに思わぬ方向へと進展し始めていきます。

登場人物が多く、結構混乱します。調査を進める有力紙の敏腕記者と野心あらわな議員、実は親友同士でもあり・・・。いやはや、日本ではなかなか起きえないようなもつれきった男女の関係も描かれ、うかうかしてると置いてきぼりになります。

なお、State of playとは物事の進捗状況のことですが、プレイ(遊び)の国家とも読めます。