150729
日本最古の管弦楽団が東フィルであることはよく知られている。1911年(明治44年)だから、大変なものだ。でも、今日のメンバーはかなり若いメンツばかり。男女比も6:4ぐらいで、程よいバランスではないか。
最初の武満 徹の「波の盆」は初めて聴くが、なんでもテレビドラマのために書かれた曲を後に編曲した作品とか。弦によるアンサンブルのなんと心地よい響きだろう。うっとりと聞き惚れた。
2曲目も初めて。客演のホルン奏者が見事な演奏をした・・・はずなのだが、残念ながら、昨夜ほとんど眠れなかったもので、居眠りが出て、まともに鑑賞できず、もったいないことをした。
メインのチャイコフスキー第5番は、ものすごい熱演で、終始圧倒された。2楽章冒頭のホルン・ソロは特に心に沁みた。4楽章の終盤は、全楽器が、誰一人休む楽員もなく、整然と弾ききり感動的ですらあった。割れんばかりの拍手、鳴り止まず、ブラーヴァオに混じってなんと「アンコール!」って!?さすがに、マエストロ、これには「精も根も尽き果てました。アンコールはございません!」と笑わせた。
⬇︎リッカルド・ムーティ指揮、ウィーン・フィル
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