ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧

フェスタ サマーミューザ 第4日目 東京フィルハーモニー管弦楽団

150729 日本最古の管弦楽団が東フィルであることはよく知られている。1911年(明治44年)だから、大変なものだ。でも、今日のメンバーはかなり若いメンツばかり。男女比も6:4ぐらいで、程よいバランスではないか。 最初の武満 徹の「波の盆」は初めて聴く…

「人生スィッチ」

150728 原題:Relatos Salvajes アルゼンチン・スペイン合作 122分 [脚・監]ダミアン・ジフロン(ブエノスアイレス生まれでまだ40歳!) [製作]ペドロ・アルモドヴァル他 久々に見るアルゼンチン映画。ブラックユーモア満載のオムニバス形式。一話一話、面白…

「フェスタ・サマーミューザ」初日

150725 今年も恒例のフェスタが始まった。今回も初日と、最終日(8/9)を含め、5演目の切符を買った。 初日は豪華に、横山幸雄と飯森範親で華麗に開幕! 一時、辻井伸行も指導していた横山幸雄の演奏は、さすが師匠の風格とでも言おうか、難しいショパンのP協…

「河鍋暁斎と、その弟子コンドル」展@三菱一号館美術館

150724 この稀代の天才絵師は、暁斎よりやはり元の名前の狂斎の方が似合う異彩ぶりを放った絵師。詳細→画鬼暁斎 本人は狩野派の流れを組む、ごく正当な絵師と任じていたようだが、何を描かせてもとにかく上手すぎ。却ってこれが世の中が彼を正当に見ることが…

「オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分」

150723 原題:LOCKE(ロックという主人公の名前)、86分、英米合作 [監・脚]スティーヴン・ナイト 変わった作品だ。顔の見える俳優は主人公を演じるトム・ハーディーただ一人。他は声、それも電話を通じた声のみ。更に、前編を通じてBMW車内の主人公の顔だ…

「未来からくる演奏家を聴く会」で大沼 徹さんを聞く

150721 ヘンな名前の会だが、223回を数えるというから、大変な記録(?)を持つ音楽会。声楽家も時折出演されるようだが、器楽演奏が多いようだ。会場は南麻布セントレホールと、なかなか聞こえはいいのだが、上の写真でご覧の通り、ぎっしり詰めても80人…

「魔笛」@東京文化会館

150720 4日公演の最終日に見に行った。すでにFB上でも散々取り上げられた話題満載の公演。 確かに、これまで見たことのある魔笛とは随分色彩が異なる。演出次第で、これだけ違いが出せるところが面白い。リンツ州立劇場との共同制作公演と銘打ってあるので、…

「マリオ・デル・モナコ生誕100周年&レナータ・テバルディ没後10周年記念ガラ・コンサート

150719 オペラ界のスーパー・レジェンドの二人、生誕と没後の違いはあれ、区切りの年に当たることをうまく結びつけた演奏会。テバルディはデル・モナコより7歳年若だが、共に黄金期に一緒に来日している。それが1961年秋の第3次NHK招聘イタリア歌劇団公演…

「ボヴァリー夫人とパン屋」

150717 原題:Gemma Bovery 99分 仏 [監・脚]アンヌ・フォンテーヌ(「ココ・アヴァン・シャネル」'99) 典型的なフランス風喜劇。ラストは大爆笑。ひたすら大真面目な顔で演じる主役のファブリス・ルキーニにBravo!!である。 パリの喧騒を嫌って、ここ静か…

「花燃ゆ」展@江戸東京博物館

150715 高齢者無料日を利用して両国まで。以前、同じくNHK大河ドラマ「八重の桜」の時も同じような企画があり、見に行った記憶がある。こういう歴史上の人物にスポットを当てるのは、比較的企画が立てやすいように思える。 主人公、杉文と兄寅次郎を中心にし…

「エリック・サティとその時代展」

150714 サティのファンでもないし、”その時代”の四文字がクセ者であることを重々承知の上で、たまたま近くに来たので思い切って入館してみたが、果たして・・・大したことはなかった。 数年前に彼の生まれ故郷であるセーヌ河口近くの港町、オンフルールへ行…

「終電車」

150714 渋谷Bunkamuraで開催中のヌーヴェルヴァーグ特集。リストをチェックしたら、この時代の仏映画って、案外見ていないことに気づく。もっぱらイタリア映画ばかり見ていたらしい。そんな中で、1本だけ見に行くことに。それがフランソワ・トリュフォーの…

オペラプロデュース公演「復活」@新国立中劇場

150712 貴重な本邦初演オペラを見る機会があった。出演者のお一人にお願いしたら、これ以上望めない特等席!たっぷり堪能させてもらった。ただ、館内の気温、下げすぎで、これには参った。この辺りもう少し気配りできないのだろうか。 さて、「復活」、無論…

「ルック・オブ・サイレンス」

150710 原題もTHE LOOK OF SILENCE デンマーク、インドネシア、ノルウェー、フィンランド、英の合作。103分。[監]ジョシュア・オッペンハイマー、[製作総指揮]ヴェルナー・ヘルツォークなど。 前作になる衝撃の「アクト・オブ・キリング」を引き継いだ形だが…

「チャイルド44 森に消えた子供たち」

150708 原題も CHILD44 米 133分 [監]ダニエル・エスピノーサ(顔と名前からして、ヒスパニックだが、ストックホルム生まれのスェーデン人、「デンジェラス・ラン」)、[製作]リドリー・スコット スターリン時代のソ連。共産主義下の楽園国家ではあり得ない…

こまつ座公演「父と暮らせば」@紀伊国屋サザンシアター

150707 久しぶりにお芝居を見た。 何年か前に映画(原田芳雄、宮沢りえ)では見たが、もともと井上ひさし原作の戯曲ゆえ、いちど舞台で見たいと思っていた。確かにこれはまぎれもなく舞台劇としての完成度が高い作品だ。映画では、原作を変更して、舞台には…

「悪党に粛清を」

150702 原題:THE SALVATION 93分 デンマーク/英/南ア(今回の南アのように、資金だけの付き合いで、スタッフ・キャストに一切関与しなくても合作に名を連ねることになるのは、どうもスッキリしないと思ったら、セットは南アに組まれ、撮影の大部が南アだっ…

「霊媒・電話」(ジャン=カルロ・メノッティ)@伝承ホール(渋谷)

150701 入口付近で姉にバッタリ。彼女の希望で、私には珍しく最後列へ陣取ったのだが、不運にも目の前に小山のように座高の高い若い男性が、しかも頭髪が尋常でなく盛り上がっているから、舞台中央がほぼ完全死角で、少々辛い観劇になってしまった。 なにせ…

「アリスのままで」

150629 原題:STILL ALICE 米 101分 [脚・監]リチャード・グラツァー(本作クランクアップ直後、ALSにて没。享年63。彼の体調を考慮し、撮影はわずか23日間と短期間) なんども予告編を見て、筋書きがあらかた分かってしまい、そっちの興味はさほどでなかっ…