ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「三菱が夢見た美術館」

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前回、「マネ展」でお邪魔した美術館へ再び。猛暑を避ける意味もあり東京駅南口から地下道で美術館の真下まで。途中、中高時代の友人にばったり。あちらも暇つぶしであちこち出かけている様子。お互い近況報告して別れた。

120点の展示物のうち、ミレー、ドガ、モネ・ルノアールなどの個人蔵の出展が21点。更に19世から20世紀にかけて活躍した日本人西洋画家、黒田清輝、藤島武二、岸田劉生坂本繁二郎など27点。

他は、三菱1号館始め、多数の三菱関連の建造物をデザインしたジョサイア・コンダー(コンドル)の設計プラン原画、《曜変天目「稲葉天目」》(国宝)をはじめとする多くの美術品および古典籍等を所蔵する静嘉堂、《毛詩》(国宝)など、東洋学に関する貴重な書籍で知られる東洋文庫所蔵のものが多数展示されており、極めて質の高い展覧会になている。たっぷり1時間以上は要する内容。
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マルケ「トリエル、晴れた日」
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ルノアール「パリスの審判」
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藤島武二「日の出」(例の印象派の名前の由来となったモネの「印象、日の出」をかなり意識した作品と思う。)
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黒田清輝「つつじ」
観終わってから、同じ建物の地階にあるイタリアン「カザリンガ」で、昔の仲間と会食。Casalingaは「自家の」とか「自家製の」という意味のイタリア語で、その名の通り、フレッシュで何気ない料理が「売り」。自家製パンがすこぶる美味。時間限定とは言え、飲み放題で5千円はお値打ち感。今日はもっぱらプロセッコを飲み続けた。勿論水分補給怠りなく。リーズナブルな料金も手伝って、概ね好評。2時間半、9時のオヒラキは高齢者にはほどよい時間。
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f:id:niba-036:20100827160605j:image:left商業美術という範疇で、日本郵船麒麟麦酒のポスターが展示されていた。古い世代の日本人なら誰でも時代と郷愁を感じるだろう。