ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

パリも秋風が

4日目にTGVでパリ東駅へ。所要2時間半。出発は数分遅れたが、到着はほぼ定刻通り。タクシーで定宿、三ツ星のHOTEL CHOISEUL OPERAへ。連続5度目となるので、フロントのマダムもすっかり顔なじみ。ただ、シフトで夜間・早朝はうざいおっさんどもがフロントを預かる。そうなると、サービスががくんと低下。困ったものだ。

全面改装された16号室を希望していたのに、割り当てられたのは同じ中2階の12号室。ここはバスルームは広くてきれいだが、ベッドルームは部分改修にとどまり、家具類は古臭いから好みではない。果たせるかな、ミニバーを開けようとしたら、何とドアが外れていて、手前に落ちてきた。更にバスルームのドアには取っ手がなく、穴が開いているのみ。多分交換しようとして放ってあるのだろう。いやはやこのメンテナンスには恐れ入る。

さっそくフロントのMaryseを連れて来て、文句タラタラ。当夜は満室なので、我慢して欲しいが翌日には変更するからとのこと。そして、希望の16号室になった。この部屋、スーペリア・カテゴリーのため、230ユーロだが、ネットで取ったので155ユーロで済んだ。
f:id:grappatei:20100916112211j:image:leftまぁどうと言うこともないが、一応こぎれいではある。窓からオペラ街が望める。それでも細かいことを言えば、左側に見える衣装入れの引き戸だが、何と下に溝をまったく切っていない。完全な手抜き工事。このため中高年女性には開け閉めが手に余ることに。

f:id:grappatei:20100916112209j:image:left翌日、このホテルの飼い猫カリスが挨拶に部屋を訪れた。

この猫には会いたいが、このホテル今回限りではおさらばだ。ちゃんとしたホームページも持っているが、余りにも対応が悪い。オペラ座まで徒歩3分という好立地のため、シーズン中は連日満員。最近は口コミで日本人比率も大幅に上がっている。それにあぐらをかいて、施設維持の投資を怠り、メンテ不在では利用価値なし。備え付けのアンケートにはコテンパンに書いてきたが、多分改善されないだろう。この地区で丹念に探せばけっこういい気人向きホテルはあるもので、2,3目星をつけておいた。
f:id:grappatei:20100916113335j:image:left到着した夜は友人(日本人)と会食。ホテル近くのレストランL'Absinth。これは二つ星レストランMICHEL ROSTANGの2番店(Bistrot d'à-cotét)だから、2つ星の本格味を安く味わえるという、実に嬉しいシステムである。因みにアントレとメイン、或いはメインとデザートという組み合わせで@31ユーロ(\3,500)ポッキリ。この写真は愚亭がアントレで取ったガスパチョ。暑い時はこれに限る。
f:id:grappatei:20100916114000j:image:leftパリ2日目はぶらぶらルーブル本館まで歩いた。すると、日曜ということもあり、延々長蛇もここまでくれば笑っちゃうしかない。何とピラミッドから隣のクール・カレの中の奥まで続いていてアゼンボーゼン!仕方なく、更に歩いてチュイルリー公園からポン・デザールを渡ってオルセーへ。幸いここの列は大したことなく、10分ほどで内部へ。

印象派および後期印象派作品の多くが、現在5階部分全面改装工事中で、何班かに分けて世界を巡回中。日本では国立新美術館で開催中のポスト・インプレッショニズム展に来ている。

クールベ以降、後期印象派まで、それでもまだまだ途轍もない数の作品が1階で見られるのは嬉しかった。丹念に見ているうちに2時を回っていたので2階のレストランへ。これは、その時のテーブルセッティングだが、なんとすばらしい色使いではないか。