121005 既に入場者10万人を越えた人気展覧会へ。常設館はシニア料金600円だが、さすがに、特別展ゆえ、その倍を越える¥1300。内容からすればそれでも安い感じがする。
概要を抜粋すると、
クロード・ドビュッシーは、19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍したフランス作曲家。「月の光」や交響詩「海」などの作品で知られてる。ドビュッシーが生きた時代には、音楽や美術、文学、舞台芸術が、互いに影響し合い、時に共同で作品をつくり上げたが、彼は作曲家の中ではその代表的な人物と言える。
本展はドビュッシーと印象派や象徴派、さらにはジャポニスム等の関係に焦点をあて、19世紀フランス美術の新たな魅力をご紹介するもの。オルセー美術館、オランジュリー美術館、そしてブリヂストン美術館の所蔵作品を中心に、国内外から借用した作品約150点で構成される。なお、本展はドビュッシーの生誕150年を記念して、オルセー美術館とオランジュリー美術館、ブリヂストン美術館で共同開催する。
館内にドビュッシーの曲が流れ、すばらしい雰囲気で堪能できた。ただ、いかなるわけか、中国人観光客と思しき小グループが入場してきて、うるさいし、ケータイ電話はかけるし、スタッフに注意されてもやめようとしないのには、いい加減参った。
それにしても、緻密な構成には恐れ入る。学芸員の苦労も並大抵ではなかったろう。全部を十章に分けて展示しているが、章ごとの説明がまた懇切丁寧、この上ない。しかも重要なところは日英仏三か国語表示で、他国には見られないものだ。
彼が作曲するに当たってインスパイアされた絵画や詩歌、或は彫刻など、よくぞ集めたと思う程、所狭しと展示されている。楽譜の表紙のデザインなども相当凝ったことがよく分かる。
オルセー美術館や、ギメー博物館からの出展が多かったが、後半はブリジストン石橋財団所蔵のものが多く並べてあった。