121007 目黒パーシモン大ホール
好きなホールの一つ。今日の席は15列14番と、まさに中央の一番見やすい、聴きやすい席。こんないい席を取っていただいた出演者に感謝だ。
都内某所で二期会60周年のパーティーが開かれていたようだが、こちらは10周年記念企画。
前半はやや軽めのオペラ・アリアとオケ演奏。テノールの大澤一彰さん、今日はやや本調子ではなかったようだったが、後半の「カルミナ・ブラーナ」では、しっかり調子を取り戻し、見事なソロを会場一杯に響かせた。
金原聡子さん、正統派のソプラノで、しっかりとした高音が特に印象に残った。
バリトンの宮本益光氏、必ずしも好みの歌手ではないが、巧い!特に「カルミナ・ブラーナ」第3部のソロパートではファルセットによる高音から一気に低音域に急降下するところの声の運びの見事さには脱帽である。
28回に亘る猛練習を重ねたという合唱も大変素晴らしかった。
また、音楽監督・指揮の松尾葉子さんに率いられたアンサンブル・フォルテというオケ、弦はほぼ全員、他のパートも圧倒的に女性というバンドだが、力強い演奏が心に響いた。とりわけパーカッションは終始、聞き惚れた。
「カルミナ・ブラーナ」は合唱、ソロ、オケが大音響で響き合って、いつも心が沸き立つのを意識する。
既に私服に着替えてしまわれた金原聡子さん。おつかれさま!
少しばかり減量に成功(?)の大澤一彰さん。カルミナでのソリストとしての出番はそれほど多くはないけど、ほれぼれする歌唱でした。
蛇足ながら、配布されたプログラム、演目の説明はあれど、出演者については名前の記載のみで、一切の解説なし。紙面の関係かと思ったが、一方で、オケメンバーの氏名は125名全員を記載するという、何かおかしくないかしら。
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