230924
どちらの作品も初めて聞きます。ウチの合唱団の団員がこの名門合唱団の一員で今日も舞台に乗りました。その関係で聞きに行きました。いやまあ、一言、「素晴らしい!」
マエストロ、ソリスト陣、オケ、合唱団と一流揃いで演奏されたのですから、すばらしくないわけなかったのですが、期待を遥かに上回っていました。
プッチーのこの作品、さすがオペラ作曲家だけのことはあります。宗教曲としては、劇的で、派手で、メロディアスと感じました。またテノールとバスのソロを大変効果的に使っていたのも印象に残りました。
後半の「マニフィカート」も3曲目途中の"Sanctus"からソプラノが歌い始めますが、最終7曲目までソプラノ・ソロの出番があり、合唱との掛け合いなど、それはそれは美しいものでした。
上のコピーは歌詞対訳の抜粋ですが、ご覧のように2曲目のみ英語の古典詩Of a rose, a lovely roseを挿入し、ラターならではの構成になっています。
英国人ジョン・ラター(1945~)は別の作品ですが、愚亭も何年か前のウチの合唱団の定期で歌ったことありますが、美しいメロディーの連続で、再挑戦したいと思っています。
砂川涼子さんは1990年代後半のデビュー当時から生でも何度も聞いています。その間の進化ぶりは大変すばらしく、またお姿もまた一段と美しくなられたように感じています。今日は特にその透明感漂う高音が会場いっぱいに美しく広がり、オペラにも多数出演されていますが、もしかして、オペラよりこうした宗教曲にこそより存在感を示せるように愚亭には感じられました。