ぐらっぱ亭の遊々素敵

2004年から、主に映画、音楽会、美術展、グルメなどをテーマに書いています。

「エージェント・マロリー」

121016 ヒューマントラスト・シネマ有楽町 原題:Haywire(怒り狂った)93分 米

[監]スティーブン・ソダバーグ

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追いつかれ、馬乗りになられ、更にボコボコにされても怯まず、相手以上の強靭な力で並みいる男どもを制圧する、驚異の身体能力を持つエージェント、マロリー。裏切り、欺瞞、陥穽、巧妙に仕掛けられた筋書きの裏をかき、ついに敵の本陣に迫る。

舞台は、バルセロナ、ダブリン、ニューヨーク、サンディエゴと目まぐるしいが、ま、よくある展開で、過去、現在の時間軸を交錯させるところも平凡なのだが、この主役が女、それも結構見栄えのする女であることが、これまでの同種の作品にない新味か。

女子格闘技の世界では知られた存在のジーナ・カラーノ(米国生まれの米人だが、名前からしてイタリア系)は日本では無名。この作品の面白いところは、この無名の主役を取り巻く脇役陣が、マイケル・ダグラス、ユーアン・マクレガー、アントニオ・バンデラスと超豪華であることだ。

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また、CGに頼らず、最近のこの種の作品には珍しく、すべて実際に演じていること。それだけに、彼女の身体能力には感心せざるを得ない。でも、この女優、よく見れば、西欧人には珍しく胴長で、脚も太め、顔もごつく、やはり女優である前に格闘家の印象が強い。

マイケル・ダグラスがますます父親に似て来た。それと、ユーアン・マクレガーのへんちくりんなヘアスタイルが笑えた。

 

#72 画像はALLCINEMA on line